みっちー日記(Enjoy編)

楽しい人生の記録

映画「黒い司法 0%からの奇跡」感想:黒人差別はマジでひどいと思った

スクリーンに映し出されたマイケル・B・ジョーダンのスーツ姿。初めてこの映画の予告を観た時にとてもかっこいいなぁと思った。

 

私の中での彼の印象は、クリードとかキルモンガーみたいな肉体がすごいキャラだったから、今回のスーツ姿はとても意外だ。

 

しかも弁護士役じゃないかぁ・・・。もう、内容なんて関係なくいつものようにノー予習で観に行ったわけだ。そしたら、もう、胸糞悪くって・・・。

 

なんだよ、こいつらって感じ。ちなみにこいつらっていうのはマイケル・B・ジョーダンではありません。

 

とにかく、ムカつく感じのシーンが多々あったわけで、そういう意味ではかなり心に残った映画だった。

 

てなわけで、今回は「黒い司法 0%からの奇跡の感想を書いていこう。

 

 

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作品情報

 

監督はデスティン・ダニエル・クレットン。他に「ガラスの城の約束」や「ショート・ターム」の監督をやっている。ブリー・ラーソンとのタッグが多いのは偶然かな。

 

主役のブライアンを演じるのは「クリード」でおなじみのマイケル・B・ジョーダン。今回は冤罪の死刑囚のために奮闘する弁護士役。

 

冤罪の死刑囚を演じるのはジェイミー・フォックス。過去に「アメイジングスパイダーマン2」の悪者役や「ベイビー・ドライバー」のイカれたパッツ役を演じている。

 

それからブライアントと法律事務所で働くエバブリー・ラーソン。「キャプテン・マーベル」でおなじみだ。

 

なお米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家からは83%の支持を受けていて、一般人からは99%の支持という高評価だ。アメリカでも高く評価された作品だということがわかる。

 

もちろん日本のサイトでも高評価を得ているのは言うまでもない。

 

 

あらすじ

 

黒人差別が根強い1980年代アラバマ州。犯してもいない罪で死刑宣告されたウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)を助けるため、弁護士ブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)は無罪を勝ち取るべく立ち上がる。

しかし、仕組まれた証言、白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の差別と不正がブライアンの前に立ちはだかる。それでもブライアンは、同じ志を持つエバアンスリーブリー・ラーソン)と共に、「真の正義」を求め過酷な状況のなか闘い続ける。

果たしてブライアンは、最後の希望となりウォルターを救うことができるのか―!?可能性0%からの奇跡の逆転劇に挑む!

映画『黒い司法 0%からの奇跡』公式サイトより

 

簡単に言うと、

黒人差別の強いアラバマ州で、黒人弁護士ブライアンが、無実の罪で死刑を宣告された死刑囚のために無罪を勝ち取るべく奮闘する

というストーリー。

 

 

感想

 

とにかくアラバマ州の白人はクソ(いまはわからないけど)。黒人差別はクソだ。観ていて胸糞悪くなった。

 

 

黒人弁護士ブライアン。日本で弁護士といえば「エラい人だ」とか「すごい人だ」という認識でまちがいないだろうが、1980年代のアラバマ州ではまったくちがう。

 

弁護士だろうと黒人は黒人。人種差別が根強く残っている地域だった。それもそのはず。昔、黒人たちが奴隷として船で連れて来られたのがここアラバマ州とのことなのだ。

 

だからハーバード大卒のエリート弁護士ブライアンであろうと、ここに来たら差別の対象。死刑囚に会いに行った際も看守に服を脱ぎ全裸になるように命じられたり、自動車で道を走っていたら無理やり止めさせられ嫌がらせを受けてしまったりするのだ。

 

そんなシーンがマジで胸くそ悪かった。

 

もちろんそういうシーンは軽い嫌がらせなわけで、本題である冤罪で死刑を宣告された死刑囚マクミリアンはもっと酷い扱いを受けている。なにしろ証拠などロクにないのに逮捕されたのだ。しかもでっちあげの証拠まで捏造されてだ。

 

なんて、いやなやつらなんだろうと思った。

 

もう、ホントに最後のほうまで絶望しかなかった。ブライアンがこれでもかこれでもかとがんばって証拠を出してもうまくいかないのだ。

 

観ていてかなり苦しくなってしまったなぁ。

 

救いは、白人の看守が次第にマクシミリアンに対してやさしい眼差しを向けていったことだ。なんとなく、これがいい方向に行くのではないかという暗示をしていたように感じた。

 

とにかく

 

ブライアン、おつかれさまm(_ _)m

マイケル・B・ジョーダン、おつかれさまm(_ _)m

 

そんなふうに言いたい。

 

 

「黒い司法 0%からの奇跡」鑑賞後に感じたこと

 

死刑囚の話なので、死刑のシーンがあった。

 

死刑は是か非か。これは全世界でいろんな議論があり、おそらく死刑廃止が世界の流れだろう。

 

日本では、私の感覚では死刑を賛成している人は多いと思う。それは被害者のことを考えると残虐な犯罪に対しては「死を持って償わせろ」という意味合いが強いのだろう。

 

そして、当然、その気持ちを否定することはできない。私も死刑を否定するつもりはなかった。

 

しかし、冤罪の可能性もある。

 

また、殺人を犯したことに悔いている人もいる。

 

なにより、人が合法的に殺人をするわけだ。何よりも重いと言われ、何よりも尊いと言われている命を、人が合法的に奪うのだ。

 

それは許されるのか。そういうことも考えてしまった。

 

たぶんこうやって考えるのも「机上の空論」ってやつだろう。 

 

実際に死刑執行される現場に立ち会って、自分の目で死刑執行を見たときに、それでも死刑賛成と言えるのか。

 

私にはその自信はない。

 

 

おすすめ度

 

この作品は、ひどく心が揺さぶられてしまった。したがっておすすめ度はこうなった。

☆☆☆☆☆(☆5つ)