アメリカのドラマといえば、いろんな人がいろんなオススメをあげるだろう。
ただ、このドラマを抜きにして、オススメを語ってはいけないような気がする。
それが「ゲーム・オブ・スローンズ」。
実は、最終章が終わってしばらく経っているというのに、一度も観たことがなかった。いわゆる食わず嫌いってやつね。
そこで、ようやく重い腰を上げて観ることにしたのだった。
そしたらそしたら、大後悔・・・。
なんで今まで観なかったんだーーー。
まちがいなくそう思える作品だった。そこで、今回は第一章の感想を書いていこうと思う。
「ゲーム・オブ・スローンズ」情報
シーズン1の放映時期
アメリカ合衆国:2011年4月~6月
日本:2013年1月~3月
制作など
放送チャンネル:HBO
原作:氷と炎の歌
主な登場人物
このドラマを観るにあたって、登場人物は抑えておいたほうがよい。ネットで検索すると相関図があるので、それを頭にいれておくと話が頭に入りやすくなる。
スターク家
エダード(ネッド):スターク家の当主、後に王の手になる。
キャトリン:妻
ロブ:長男
サンサ:長女
アリア:次女
ブラン:次男
リコン:三男
ジョン・スノウ:エダードの落とし子
シオン・グレイジョイ:グレイジョイ家からの預かり
バラシオン家
ロバート:王、バラシオン家の当主、エダードの親友
スタニス:ロバートの弟
レンリー:ロバートの末弟
ラニスター家
タイウィン:当主
サーセイ:長女、双子の姉、ロバートの妻
ジェイミー:長男、双子の弟、通称「王殺し(キングスレイヤー)」
ティリオン:次男、通称「小鬼(インプ)」
ジョフリー:サーセイの長男
(ロバートとの子ということになっているが実はジェイミーとの子)
ターガリエン家
エイリス:前王で狂王と言われる。キングスガードであったジェイミーに殺される
ヴィセーリス:兄
デナーリス:妹
カール・ドロゴ:デナーリスの夫、エッソスにある部族ドスラクの長
(ドロゴはターガリエン家ではないが、ここに含めておく)
その他(王の小評議会のメンバー)
ピーター・ベイリッシュ:大蔵大臣、通称「リトルフィンガー」
ヴァリス:スパイの元締め、通称「蜘蛛(スパイダー)」
パイセル:上級学匠(「グランド・メイスター」と呼ばれている)
「ゲーム・オブ・スローンズ」第一章の内容
第一章は、おもに3つの場所が物語の舞台となっている。
七王国
ここが「ゲーム・オブ・スローンズ」の主な舞台。その名のとおり7つの国から成り、それぞれ統治している家がある。
物語は、七王国の王ロバートが、友人のエダード(スターク家当主)に「王の手」になるように依頼したところから始まる。
長らく「王の手」を務めたジョン・アリンが陰謀により死んだことによる。
王ロバートの妻はサーセイ。しかし2人の間にはすでに愛がない。実は、サーセイと双子の弟ジェイミーは肉体関係にある。
そして、世継ぎになるジョフリーは、サーセイとジェイミーとの間にできた子であった。
このゆがんだ関係から物語は大きく変わろうとしていた。
※「王の手」とは王に次ぐ権威者で王がいないときは代理人を務める
「壁」
スターク家で育ったジョン・スノウはネッドが浮気してできた子であった。彼は叔父のベンジェンの刺激を受け、「壁」で北方の脅威から七王国を守るナイツウォッチに志願した。
そして壁の向こうでは、いま、何かが起きようとしている。
エッソス
海の向こうでは、ロバートによって追放されたターガリエン家の生き残り、ヴィセーリスと妹のデナーリスが逃げ延びていた。
ヴィセリースは妹デナーリスをドスラク族の族長カール・ドロゴの結婚させて、ふたたび勢力を拡大させようとしていたのだった。
※第一章では、それぞれの物語がすこしずつ進展していくかたちになっている。
「ゲーム・オブ・スローンズ」第一章の感想
壮大なスケール、見事な世界観、緻密なストーリー、生涯に一度は観るべきに値するドラマだと感じた。
映像がすばらしい
このスケールを出すのにどれくらいお金がかかっているかわからないが、まるで毎回映画を観ているようなスケールの大きさだった。
自然の雄大さはもちろん、建物の荘厳さや大きさ、衣装など、貧相なところはひとつもない。どれをとってもリアルさを感じた。
ストーリーのスケールもでかい
もともとはジョージ・R・R・マーティンの「氷と炎の歌」を原作としたドラマだけあって、ストーリーの骨格がきちんとしている。
出てくる国は架空のものだが、各々の土地やそこを統治している家柄や登場人物の設定まできちんとしている。また北部にある「壁」という存在もなかなかおもしろいものがある。
第一章ではまだそれほど出てこないが、ファンタジー系の設定もきっとしっかりしたものにちがいない。
登場人物が個性的
主要人物のエダードやその周辺の人物はもちろんのことだが、悪役ラニスター家のサーセイ、ジェイミーはキーパーソンはキーパーソンだ。
また、その弟で小鬼と呼ばれているティリオンもまた物語をおもしろくしている1人で、その語り口調がなかなかいい。
壁を守るスノウの出番も多く、彼がこの先どうなっていくのか気になる。
・・・って書き始めたらきりがないくらい登場人物が多い。
エダードの運命が・・・
物語を通じて誠実で仁義を重んじるタイプのエダードだが、その誠実さゆえに、思わぬ展開に巻き込まれていく。
北部総督をこのまま続けていけば何事もなく一生を終えることだったんだろうが、友人で王であるロバートにはさからえず王都にいくはめに。
そこから運命は変わるのだった。それが観ていてなんとも言えない。
王妃であるサーセイがムカつく
この女は家族のためならなんでもする女というポジションで、そのやることなすことすごくムカついてしかたなかった。根っからの悪女なのだろうか。
しかもロバートの子ならまだしも、近親相姦で生まれたジェイミーとの子を世継ぎにしようというふてぶてしさ。
物語はまだ第一章だが、この先どんなふるまいをしていくのか非常に興味深いところだ。
もちろん、このような悪役がいるから物語がおもしろくなるのは言うまでもない。
忘れられない名シーンもある
いろいろと見どころが多いこのドラマ。特に私は第9話のエダードにまつわるシーンが忘れられない。まだ観てない人もいると思うので詳細は控えるが、第9話の最後のシーンで私は涙した。
それから、第一章の最後、第10話のデナーリスのシーン。ここは震えた。「ここでそう来たか」と思ったし、あのときの伏線はここにつながっていたんだと思った。
ということで、一言では語れないのだが、観たらわかるかな。
「ゲーム・オブ・スローンズ」第一章の満足度
多くの人がこのドラマを最高だという気持ちがよくわかった。映像美、ストーリー、登場人物、どれをとってもすばらしかった。このドラマを超えるドラマってそうはないだろうなぁ。
第一章はまだ、始まったばかりで、その存在はストーリーの序章的ないちづけであるが、つかみはおっけーという内容で見応え充分だった。
ということで、満足度は当然
☆☆☆☆☆(☆5つ)