1988年に上映された「AKIRA」が、2020年にリマスターされて蘇り、IMAX上映もされるということで、観てみることにした。
やはりあの伝説の映画は観ておかなければいけないだろうと思ったわけで、コロナ自粛が解除されて初映画は「AKIRA」を選んだ。
というわけで、今回は映画「AKIRA」の感想を書いていこうと思う。
「AKIRA」:作品情報
【「AKIRA」公式サイト】
【監督・脚本・原作など】
監督:大友克洋
「週刊ヤングマガジン」にて1982年12月20日号~1990年6月25日号にかけて連載
公開:1988年7月16日
「AKIRA」:あらすじ
1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した。そして31年―東京湾上に構築されたメガロポリス=ネオ東京は、翌年にオリンピック開催を控え、かつての繁栄を取り戻しつつあった。2019年のある夜、ネオ東京郊外の閉鎖された高速道路に侵入するバイクの一団があった。健康優良不良少年、金田をリ一ダーとする職業訓練高校の生徒達だ。一団は無人のはずの路上で掌に26と記された奇妙な小男と遭遇、先頭を行く島鉄雄は転倒、負傷する。この26号(タカシ)は、アーミーと対立するゲリラが求める軍事機密(アキラ)とまちがわれ、軍事基地にあるラボ(研究所)から連れ出され、アーミーに追われていた。あっけにとられる金田達の眼前に突如軍用ヘリが下降、26号と同じようなしわだらけの子供、27号(マサル)の乗るカプセルと大佐が降りてくると、26号と倒れた鉄雄をへリに収容し、飛び去った。
上記の公式サイトのあらすじが少々長すぎたので、最初の部分だけ引用させてもらった。
舞台は2019年ネオ東京。かつて新型爆弾が使用され第三次世界大戦が勃発したため、東京は壊滅的状況に陥った。
それから30年たち、東京湾上につくられた都市がネオ東京だ。2020年にはオリンピック開幕を控え、復興ムード満載の場所だ。
そんな場所で、ある小男が連れ去られるところから話が展開する。
小男を追うアーミーたちと、主人公の金田たちが遭遇し、怪我をした鉄雄(金田の仲間)を、そこに現れた大佐が連れ去ってしまった。
鉄雄は収容された施設でだんだん変化し、やがては想像をはるかに超えるパワーを身につけるのであった・・・。
感想
さすが伝説のアニメ映画「AKIRA」だ。かっこよかったし、インパクトがあった。
ブレードランナーみたいな味のある近未来!
「AKIRA」を観たとき、まず感じたのが「これ、ブレードランナーみたいな世界観だなぁ」ということ。もちろん内容は全然ちがう。近未来を描くという点でということだ。
「ブレードランナー」:1982年制作 2019年が舞台
「AKIRA」:1988年制作 2019年が舞台
製作年こそ「AKIRA」のほうがあとなのだが、両者とも2019年を舞台としている。このブログを書いている今現在が2020年だからちょっと不思議だ。
しかし、子どもの頃夢に描いていた未来というのを、まんま思い出したような感じがする。しかもおもしろいのが東京オリンピックの開催が2020年という設定だ。なんとも不思議なことである。
アニメーションがすごい!
現在のアニメーションといえばきれいなCGを思い浮かべる。が、30年前の作品である「AKIRA」は懐かしの感じがする。
しかし、すごく凝っている感じがしてびっくりした。バイクが走るときのテールランプの流れとか、アニメでそんなに見たことないよ。
(テールランプの件は観た人ではわからないと思うが・・・)
全然そこらへんの知識が私にはないので、ちょっと調べてみたら制作費を10億円もかけていたり、セル画を15万枚も使用していたりとか、とにかくスケールがちがうらしい。やっぱり伝説だけあるなぁと思った。
とにかく金田がかっこいい・・・バイクやセリフ
これは誰もが思ったことだろうが、金田のバイクがかっこよかった。恥ずかしながら私は今頃になって「AKIRA」を観たので、あのバイクの初見は「レディ・プレイヤー1」だった。あのときかっこいいと思ったバイクをようやく本家で観たわけなのだ。
あとは金田の名言がいいよね。
ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ
やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ!!!
「さん」をつけろよデコ助野郎
これらのセリフがなんとなくアタマに残っていた。というのも、金田が言うとかっこよかったからだ。しかし、あとで「金田 名言」で調べてみたらこれらのことばが出てきて、やっぱりみんな同じことを考えてたんだなぁということがわかった。
やっぱり金田だよね、金田の存在感は抜群だ。
金田と鉄雄
タカシとの接触をきっかけとしてしまい、能力が開花し、化け物になってしまった鉄雄。
彼は昔から金田に守られたきたものの、その劣等感から金田に反発していた。そして、怪物じみた力を手に入れ凶暴になっていく。
怪物と人間、もともとの仲間が敵同士になってしまったが、そこにはやっぱり信頼関係があったようである。その片鱗が最後のほうに見え隠れしていたのがなんとなく趣深く感じた。
この作品の満足度
インパクトのある映画で、かっこいい映画だった。多くの人に支持されてきた作品である。
ただ、初めて観た人にとっては一度観ただけではちょっと難しいような気がした。
よって満足度は
☆☆☆☆(☆4つ)
なお 「AKIRA」は今年4Kリマスターセットが発売されました↓↓↓