「白い巨塔」(2003年)感想:ドラマ史上10本の指に入る名作だ

病院ドラマといえば「ドクターX」とか「コードブルー」をあげる人が多いのかな?

 

やっぱり華々しい感じがするのがいいよね。

 

でも、私は病院ドラマの最高峰に白い巨塔をあげたい!

 

これまで何度もドラマ化され、そのつど高視聴率を叩き出した作品。2004年の視聴率を見てみると、なんとドラマのカテゴリーで平均視聴率が1位だったのは「白い巨塔」だ。

 

原作は社会問題をテーマとすることが多い山崎豊子さん。「沈まぬ太陽」とか「不毛地帯」など、骨太の作品がそろっている。「白い巨塔」だって例外ではない。

 

何度もドラマ化された「白い巨塔」の中で、唐沢寿明版をもう一度見てみることにした。

 

今日はその感想!!!

 

 

白い巨塔」(2003年版)情報

放送時期

2003年10月~2004年3月

フジテレビ系「木曜劇場」枠

 

スタッフ

脚本井上由美子

音楽加古隆

演出:西谷弘、河野慶太、村上正典

プロデュース:高橋萬彦、川上一夫

製作:フジテレビ・共同テレビ

原作山崎豊子

 

主な出演者

唐沢寿明

江口洋介

黒木瞳

矢田亜希子

水野真紀

上川隆也

及川光博

片岡幸太郎

伊武雅刀

若村麻由美

西田尚美

野川由美子

かたせ梨乃

伊藤英明

 

視聴率

【第一部】

平均視聴率:21.2%

最高視聴率:22.8%(第1話)

最低視聴率:19.2%(第3話)

 

【第二部】

平均視聴率:26.2%

最高視聴率:32.1%(第11話)

最低視聴率:24.0%(第3話)

 

☆第一部の平均視聴率は2003年ドラマ視聴率ランキング第2位

この時の第1位は木村拓哉さん主演の「GOOD LUCK!!」。

 

第二部の平均視聴率は2004年ドラマ視聴率ランキン部第1位。ちなみに第2位は木村拓哉さん主演の「プライド」。

 

キムタク全盛時代に視聴率上位を取った「白い巨塔」はすごいドラマだったといえる!

 

 

白い巨塔」内容

 

医学界の知られざる実態と人間の生命の尊厳を描いた山崎豊子の代表作「白い巨塔」を、25年ぶりに再連続ドラマ化。原作の持つ圧倒的なエネルギーはそのままに、舞台設定を現代に置き換え、徹底した取材をもってリアリティを追求しつつ、人間の業を深く掘り下げる、濃密な内容の本格派ドラマ。豪華キャストを配しての、全21話・2クールの大型企画、フジテレビが贈る大河ドラマです。

 白い巨塔 | フジテレビの人気ドラマ・アニメ・映画が見放題<FOD>より引用

 

主役は財前五郎

前半は、財前五郎が教授になっていくまでの話。

後半は、患者を死なせてしまったことによる医療裁判が中心となっている。

 

 

白い巨塔」の感想

 

 

病院ドラマの最高峰と言える作品。骨太なストーリーと豪華な出演者による素晴らしい演技が光っていた。

 

骨太のストーリー

大学病院内の権力争い、ギスギスとした派閥闘争。この歪んだ組織の中でどうやって勝ち残っていくかという弱肉強食の世界。

 

この大学病院の世界の中で実施された教授選考会をまるで汚い政治の世界のように描かれている。

 

また、生命の尊厳をかけた医療裁判のくだりもかなり熱かった。

 

そんな世界の中で財前五郎は教授までのぼりつめ、そして儚く散っていく様子が描かれているのが「白い巨塔」だ。

 

原作を書いた山崎豊子さんはかなり取材を重ねたことだろうと思う。

 

財前五郎里見脩二の熱い戦い

天才的なオペの名手で実力主義財前五郎彼は自分の野心を胸に教授にのぼりつめようとし、教授になったあとはさらに上を目指す。

 

旧態依然とした大学の体制に不信を抱きあくまでも患者と向き合うことをポリシーとする里見脩二

 

財前と里見は物語の最初から最後まで意見が合わなかった。

 

財前は教授となることが優先、里見は患者優先だから議論は平行線だ。見ているものとしても財前を腹立たしと思い、「里見がんばれ」と思ったはずだ。

 

しかし、いつの世も、正論を語るものは割に合わないものなんだよね。里見も正論を語り過ぎて大学病院をやめるハメになってしまった。

 

その後も財前は自分の信念を貫きとおし、里見も最後まで自分を曲げなかった。本当に熱い2人だ。

 

ただ、最終回の最後、2人でいるシーンは熱いというより泣けたなぁ。

 

最終回が秀逸(ネタバレあり)

最終回のサブタイトルを見ると、もう結果はわかってしまう。わかってしまうというのに、涙がとまらなかった。

 

医療裁判の判決を聞き、財前は倒れてしまうわけだが、そのあとがすごかった。

 

まわりのものが病状を隠すので、ライバルである里見に診察してもらうところ、とても泣けた。

 

また、最後に病室で里見と財前が2人きりになるシーンも泣けた。

 

財前が里見にあてた手紙も泣けた。手紙自体は泣けるような内容ではないのだが、里見が手紙を読むシーンはすごく名シーンだと思う。

 

この最終回は、近年では類を見ないくらい素晴らしいドラマだったと思う。

 

 

まとめ

 

白い巨塔」はドラマ史上に残るすばらしい作品だったと思う。

 

日本には数多くのドラマが放映されているが、まちがいなく10本の指に入るものだと確信している。