モノがたくさんあったほうが豊かな人生を送れるのだろうか・・・

断捨離とか捨てる技術とか、そんなことばが出てきて、もう何年も経った。

 

単純にモノがあふれ、豊かになっている証拠だろう

 

しかし、モノを捨てるというよりも、これまで常識だと思っていたことを捨てねばなるまいと考えた。

 

そのきっかけがこの本だ。

捨て本

捨て本

  • 作者:堀江貴文
  • 発売日: 2019/07/30
  • メディア: 単行本
 

 

堀江貴文さんの「捨て本」を読んで、こういう考えは捨てていいんだなぁと思うところがいくつも出てきた。

 

今回は、私がこの本を読んで特に感じたことをシェアしていきたい。

 

 

所有欲はいらない

 

堀江貴文さんは

断言する。モノへの愛は、ほとんど思い込みである

という。

 

私は、そんなに多くはないけれど、それでも部屋の中にモノを所有している。

 

たとえば、テナーサックス。これはどうしても欲しくて学生の頃、親に買ってもらったものだ。管楽器の中でもサックスはけっこう高い。しかも、大学生に入ってからアルトサックスも買ってしまった。

 

当時、サックスを吹けたらかっこいいなぁと思ったからだ。ちなみに大学のサークルは音楽のサークルを選んだ。

 

しかし、テナーもアルトもどっちも上手にならないまま、音楽活動自体をやめてしまった。

 

いま思うと、私はただサックスが欲しかっただけなのだ。まったく無駄な買い物をしたものだ。

 

また、10年ほど前だったろうか。私は転職して気分を一新したいと思っていた時期があった。

 

部屋を改造したくて、机を買い、イスは2~3万円くらいのモノを買い、自分の背丈以上の本棚を2つ買った。

 

私は当時憧れていた書斎をつくってみたのだ。

 

しかし、本棚にいっぱい本がたまっていくと、いつしかジャマになっていった。そして、本自体も買わなくなっていった。

 

私は本に囲まれて暮らすことに憧れていただけだったのかもしれない。

 

堀江さんの言う「モノへの愛は、ほとんど思い込み」というのは当たっているかもしれない。

 

モノはいくら所有しても、また買いたくなってくる。いくら買っても自分の心を満たすことはない。そのうちなんのために買ったのかわからなくなっていくだけなのだ。

 

 

収集癖は悪癖かもしれない

 

収集癖も所有欲と同じで、自分の心を満たすことはできない。

 

私はマンガを読むのが趣味だった。社会人になりたての頃は、1日1冊以上のコミック本を買っていた。

 

そのため少なくとも月に30冊以上のコミックが家にたまっていくことになる。1年経てば350冊以上のコミック本が家に置かれていることになる。

 

そのマンガは結局、ダンボール箱にして20箱以上になり、引っ越しの際に人にあげてしまった。

 

北斗の拳」「スラムダンク」みたいな少年ジャンプで流行ったマンガを全巻揃えて、自分の満足感を高めていたかもしれない。

 

結局、つい最近までマンガの収集癖はおさまらず、「NARUTO」や「ONE PIECE」も全巻揃えてしまった。

 

しかし、全巻揃えてしまったところで、また何度も読み直すわけでもなかった。たくさん集めたけれど、スペースのとりすぎで収集がつかなくなっていった。

 

そして、マンガだけではない。先ほど述べた読書の本もたくさんたまっていった。私は、本棚に本を並べるのが好きだったのだ。

 

もちろん、自分を高めようとしてビジネス本をたくさん買ったりしたわけだが、それ以上に、本棚に本が並ぶのを見るのが楽しかったような気がする。

 

こういう収集癖は、もはや悪癖と言える。

 

その収集癖は、本当に自分の役に立つ収集癖なのだろうか・・・、そう考えてから集めてみたほうがいいだろう。

 

私は、もうモノを集めるのはやめた。結局集めたところでジャマになるだけだからだ。

 

もちろん、コレクターとして、きちんと集めたものを保管するという覚悟を持っている人はモノを収集する資格があると思う。 

 

 

貯金は必要なのか

 

何かを買うのにお金が必要なのは言うまでもない。だからお金を捨てろということは言わない。

 

むしろ、私にはお金が足りない。

 

ただ、必要以上にお金を貯めるのはやめておこうと思う。

 

お金はいくらあっても困らないという人もいるし、そういう考え方もあるだろう。

 

ただ、目的もなくただ貯めるのが正解なのだろうか。

 

将来のために今やりたいことを我慢して、結局何に使っていいかわからないということになりはしないだろうか。

 

もし、今やりたいことがあったら借金をすればいいし、買いたいものがあったらローンを組めばよい。

 

何も目的もなく貯めるんだったら、自分自身に投資したほうが将来のためになる。

 

私の親も貯金くらいしとけよとよく言うし、私より妹のほうが堅実に貯金している。しかし、妹がいまを楽しんでいるかというと、どうしてもそうは見えない(負け惜しみかもしれないが)。

 

一度、貯金する前に、お金の使いみちを考えたほうがいいかもしれない。そのうえで必要な額を貯金していけばいいのかと思う。

 

やみくもにとりあえず貯金だけするというのはどうしても賛成できない。

 

なお、あればあるだけ無駄に使っちゃう人やお金の管理ができない人は、貯金をして堅実さを身につける必要があるかもかもしれない。

 

 

最後に

 

堀江さんの「捨て本」の序章に

豊かに生きるには、モノや他人への執着を捨て、いまを生きること。

他人を気にせず、自分の気持ちに従うこと。

ケチにならず、分け与えることだ。

と書いてあった。

 

豊かに生きるとはどういうことか。

 

モノがたくさんある状態が、決して豊かであるわけではない。

 

モノがなくても豊かになれる。

 

今後、豊かになる方法を自分になりに追求していきたいと思う。

 

 

[付記]堀江貴文さんの本の感想を書いたブログもあります。こちらもよろしく!

参考記事「スマホ人生戦略」(堀江貴文)の感想:スマホを使って人生を変えてみたくなった