「やりきる力」(堀江貴文)の感想:ただひたすら努力しよう!

久々に堀江貴文さんの本を読んだ。 

やりきる力

やりきる力

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堀江さんは多動力の人で、数々の仕事をこなしている。最近では小麦の奴隷というパン屋さんを立ち上げ、WAGYUMAFIAという和牛のお店を展開するなど、飲食にも力をいれている。

これまでにもインターステラテクノロジズというロケットを打ち上げる会社を立ち上げたり、ゼロ高という高校をつくったり、本当に幅が広い。

私は、毎週配信されるメルマガや、ZATSUDANという音声配信アプリで配信されるトークをいつも読んだり聞いたりしているが、いつも感心させられるばかりだ。

そんな堀江さんの行動の源泉となっている思想を少しでも知りたくてこの本を読むことにした。

もちろん読み終わったあとに、やる気が出たわけだが、結局は実行しなければいけないということが身にしみた。

そんなわけでとりあえず、この本の感想を書いていこうと思う。

 

 

著者について

堀江貴文(1972年生まれ)

実業家。著書多数。1ヶ月に1冊以上出版していて、おそらく本人も正確な数は言えないだろう。

 

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内容紹介

FOREWORD:潔く引き下がるな。最後の最後まで、やりきれ!

第1章:やりたいことに、いますぐ飛び込め!

第2章:その道をただ進め!

第3章:後悔せずに生きろ!

第4章:弱い自分と正面から向き合え!

第5章:お金を稼いで未来を切り開け!

第6章:変わることを恐れるな!

(「やるきる力」目次より)

 

感想

堀江貴文さんがどうしてこんなにたくさんのことをやりきれるのか、その答えはとてもシンプルだった。だが凡人にはそのシンプルなことができない。

堀江さんはそのこともわかっていて、しっかりと実例を豊富に取り入れ、しかも内容は励ますような口調になっている。

結果、誰でもできるようなことをしっかりやり続けるのが大事なんだということに気付かされることになる。

 

それでは、印象残ったところを書いてみたいと思う。

 

とことんやるきる、と覚悟を決めて努力する

成功している人間は頭がよくて才能がある、凡人はそう思ってしまう。また、アイデアをたくさん持っている人も成功に近い存在だと思いがちだ。

しかし、堀江さんが何事もうまくやってしまうように見えるのは「やりきる力」を持っているからだ。

堀江さんはこう言っている。

僕のやっていることは、ものすごくシンプルだ。

とことんやりきる、と覚悟を決めて、めちゃくちゃ努力しているだけだ

コツや近道があるわけではない。ただひたすらやりたいことをやっていくだけというわけだ。

また、こうも言う。

どんな成功者であっても、誰でもできることしかやっていない。

ただ、努力!泥くさく、努力することだ。

何かを成功したいと思ったら、ただ愚直に努力するしかないのだ。

ひたすら努力、とにかく努力、特別なことなど何もない。ただやるのみだ!

 

とにかく行動しよう

堀江さんの話を聞いていると、とにかく行動することの価値を説いている。最近よく聞くのは、イデア自体には価値がないということだ。では何に価値があるかというと、行動することなのである。

いくらたくさんのアイデアが思いついたとしてもそれを行動しなければ何も生まれない。それよりも一歩先に動いた人のほうがよい。動いた人が勝ちというわけだ。

「やりきる力」にも行動することの大切だが書いてあるのだが、そのことについてなかなかおもしろいことが書いてあった。堀江さんは

行動できない人は、昔話の『桃太郎』に出てくる、おばあさんを見習おう

と言うのだ。

桃太郎といえば、おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきたという話だ。持って帰って桃を割ると中から子どもが出てきて、その子はやがて鬼を退治するという話だ。

そのおばあさんを見習えというのはこういうことだ。

多くの人は、そんな素性のわからない怪しい桃は、見ないふりをしてやり過ごしてしまう。だが桃太郎のおばあさんは、大きな桃を抱えて家に持ち帰り、思い切りよく包丁で真っ二つに割ってしまった。その「異常行動」がきっかけで、桃太郎の大活躍をプロデュースして、自分たちも裕福になる恩恵を受けたのだ

ここでいう「桃」というのはチャンスと置き換えてもよいだろう。おばあさんは千載一遇のチャンスをつかんで成功した。

そのおばあさんと同じように、チャンスをつかもうということだ。

実は、毎日チャンスは目の前を通り過ぎているかもしれない。それをつかむかスルーしてしまうかは自分次第である。

桃太郎のおばあさんのようにチャンスをつかめる存在になりたいものだ。

 

没頭せよ!

堀江さんがよく使うワードのなかに「没頭」というのがある。「やりきる力」の中でも「没頭」の大切さを述べている。

どんな分野でも、高い成果を残している人に共通している能力とは「没頭力」である。

これが堀江さんの持論だ。

確かに、仕事だけでなくスポーツの世界でもそのことに集中できた人が成功者のように気がする。スポーツ選手は自らが行っている競技の練習に日々没頭している。

むかし、エヴァンゲリオンの生みの親である庵野秀明さんのドキュメンタリー番組を見たことある。その番組では「シン・エヴァンゲリオン」を制作する様子を密着取材していたのだが、庵野秀明さんの没頭力は狂気じみていた。だからこそ、あのような大作が生まれたのだろう。

とにかくやると決めたら没頭する、それが成功への道なのである。

 

最後に

堀江貴文さんの著書はいつも刺激を受ける。今回もまたしかりであった。

「やりきる力」、それは特別な才能ではない。やると決めたらひたすら努力するという力であったり、とにかく行動してみることであったり、または没頭することである。

誰でもできることを、ただ愚直にやっていく、それがやりきる力なのだ。

私にもやりきる力がつきそうである。