「蜷川実花展 虚構と現実の間に」に行ってきた

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8月末にカメラを買った。

撮影を重ねていくうちに、たくさんの写真を撮ることも重要だと教えられる。

だが、同時に写真家の作品を見ることも大切だということも知った。

その後、いろいろ写真を見ては考えさせられる日々が続いた。

そんなある日、蜷川実花さんの個展があることを知った。個展といっても、上野の森美術館でやるような大がかりなもので、もはや芸術鑑賞と同じものだ。

蜷川実花さんといえば超大物だ。もちろん、カメラを買う前からその存在を知っていた。

特徴的な色あいに強烈な印象が残っている。

 

また、蜷川実花さんは写真家という顔以外に映画監督という顔もある。かつては沢尻エリカさん主演の「ヘルタースケルター」の監督をやり、最近では小栗旬さん主演の「人間失格 太宰治と3人の女たち」の監督をしている。

 

蜷川実花さんは、ただの写真家ではなくマルチな才能を持った人ということでまちがいないだろう。

その彼女の作品を、今回初めてマジマジと見ることになる。とても楽しみだった。

 

とりあえず前置きはこれくらいにして、本題に行きたい。

 

蜷川実花展が開催されているのは、上野にある上野の森美術館だ。

期間は2021年9月16日~11月14日

このブログを書いているのが10月23日だからあと20日くらいで終わる。

 

入り口からしばらく歩いていくと、ずっと花の写真が飾られていた。

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ここは写真撮影がオッケーだったので、一応載せておく。

もちろん目の前の実物と、このブログに載せたものとでは見た感じが全くちがうことを念のため断っておく。

 

私も最近、花をたくさん撮った。

あらためて言うまでもないのだが、プロのカメラマンの写真とは全くちがう。

画角も光のあたり方も焦点も何もかも。

口にはできない何かも全然ちがう。

私は写真を見ながら圧倒されるばかりだった。

 

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こんなふうに、通路の壁一面が蜷川実花さんの写真で埋められているところはもう圧巻!

 

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そして、これ!!!

壁も床も花。

花の壁に花の写真が飾られている!!!

 

もう、ほんとにすごかった。

写真の持つ力ってこんなにすごいんだと思った。

 

あとは、撮影禁止だったので画像を紹介できないのだが、有名な方々のポートレートがあったり、蜷川実花さんご自身のセルフポートレートがあったりして、どれもこれも素敵だ。

死ぬまでにこんな素敵なポートレート撮ってみたいなぁ、などと思う。

 

後半には、お父さんである蜷川幸雄さんに関連するコーナーがあった。

彼が病になり、亡くなるまでの気持ちを写真とともに綴る「うつくしい日々」というコーナーだ。

ここは印象的だった。

他のコーナーとちがい、まったく派手な色合いがない。華やかさもない。同じ写真家が撮ったものには見えない写真がいくつか飾られてあった。

なんか見ているだけで涙が出そうになる。

 

そしてそのコーナーをぬけると息を飲んだ。

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そこは、おーっと思うような場所だった。

 

そして最後のコーナへ。

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書斎を再現したり、映像があったりと、とても不思議な空間だ。

 

ひととおり見終わると体の中に余韻が残っているのがわかる。

 

ほんとに素晴らしかった!!!

写真というものにこんなにじっくり向き合ったのは始めてだったかもしれない。

 

そして、写真というものがとても好きになってしまった。

私も素敵な写真を撮ってみたいと思うのであった。

 

蜷川実花展、最高だった!!!