「君の膵臓をたべたい」という映画のタイトルから、膵臓の病におかされた少女がどのように死んでいくかというストーリーなんだなぁと勝手に想像していた。
大枠はそんな感じなのだろうが、中身はもっと複雑だ。
とりあえず結論をいうと、いい作品だった。
今回は、「君の膵臓をたべたい」の感想を書いていこうと思う。
浜辺美波さんを見るために、この作品を観ることにした
この作品が上映された2017年頃、私は邦画をほとんど観ていなかった。圧倒的に洋画のほうがおもしろいと思っていたからだ。
だから、この作品も、存在は知っていたものの無視していた。
主演の浜辺美波さんも今ほど有名ではなかったし、北村匠海さんのことも知らなかった。
このブログを書いている今現在は2022年。今頃になって、私は二人のことを注目したのだった。
特に最近は、浜辺美波さんが出演するドラマは見るようにしている。
いま放送されている「ドクターホワイト」などは、毎週のように彼女に笑顔に癒やされてしまうのだ。
そんな私を見て、まわりの人は「浜辺美波を語るならこの映画を観なきゃだめだよ」と言う。
そこで、「君の膵臓をたべたい」を観ることにしたわけだ。
幸いにして、Netflixで配信されていたので、すぐに観ることができた。
やっぱり浜辺美波さんはいいよね!
別に彼女のことを語りたいと思っているわけではないが、今ごろになって、私は彼女のことをもっと早くに知っておけばよかったと思う。
私が、彼女を初めて認知したのは「約束のネバーランド」だ。
原作はマンガである。私はアニメをひととおり見てから映画に臨んだ。
そのアニメがめっちゃおもしろかった。
そういうのに限って、実写版は駄作になるようなイメージだ。
だが、実写版は予想以上によかった。浜辺美波さんの演技が際立っていたのだ。
とりあえず、注目すべき女優さんだなぁと思い始めていた。
その後、彼女がが出演しているドラマをいくつか見て、とうとう「君の膵臓をたべたい」にたどり着いたのだった。
北村匠海さんと浜辺美波さんの演技が好きだ
北村匠海さんが演じたのは、友達をつくろうとしない、誰にも心をひらいていない高校生の男の子。
その彼が、膵臓の病を患った彼女に心を許していく様子、心の移り変わりがとてもうまかったと思う。
結局、一番私が泣いたシーンは、北村匠海さんが泣くシーンだった。
それほど私は彼に感情移入してしまった。
浜辺美波さんの演技はというと、とても初々しかったように思う。
それは下手というわけではなく、若いといった感じだ。
そして、いまとはちがう可愛さがある。
彼女が演じた役は、大病を隠す少女の役だ。不安なのに不安を感じさせない(だがやっぱり不安だ)ということを演じなければいけない難しい役だ。
それなのに、全く違和感がなかった。
微妙な表情の移り変わりがとてもうまいのだ。
若手女優のなかではこの表情のうまさはナンバーワンだと思う。
(ちょっと贔屓目もあるかもしれないが)
とういうわけで、この作品は、北村匠海さんと浜辺美波さんの演技力に尽きるような気がする。
もちろん、北村匠海さんの大人になったときバージョンを演じた小栗旬さんもよかった。だが、小栗旬さんがいなかったとしてもこの作品のすばらしさは変わらないだろう。
ストーリーは部分的に好みではないところがあった
あまり私の好みではなかったところはストーリーだ。
結末のほうがあまり好きではない。
ネタバレになってしまうのでここではいえないが、「どうしてそうなった?」と声が出そうになった。
映画ならでは演出なのかと思ったら、原作も同じだというではないか。
ホントやめてほしいと思った。
もちろん、そういうストーリーにした意図もわかる。
命の儚さを描こうとしたことは重々承知だ。
しかし、他にやりかたはなかったのかなぁと思ってしまうのも観ている側の本音だ。
ちょっと残念だったなぁ。
まあ、それくらいかな。私が不満に思った点は。
それを差し引いても、観てよかった作品だ。
北村匠海さんと浜辺美波さんの演技を堪能できてよかったと思う。
浜辺美波さんのことは、これからも注目していこうと思っている。