「今、私たちの学校は…」の感想

f:id:motoshidaa:20220221201909j:image

Netflixのドラマはおもしろい。特に韓国ドラマはおもしろくて、すぐに話題になる。「今、私たちの学校は…」もそのひとつである。

このドラマは、いわゆるゾンビものだ。ゾンビものってアメリカにも日本にもある人気のホラーともいえる。

だが、韓国ゾンビは独特だ。他とはちょっとちがう怖さがある。

韓国ドラマクオリティのゾンビというのがまたいいのだろう。

 

そんなわけで、このドラマの感想を書いていこうと思う。

 

「今、私たちの学校は」とは?

感想を書いていく前に、まず「今、私たちの学校は…」とは何かについて触れておこう。

このドラマは、Netflixオリジナルの韓国ドラマで、内容についてはNetflix公式サイトにこう書いてある。

またたく間に校内に広がっていくゾンビウイルスにより、死の恐怖に直面した生徒たち。逃げ道を失った今、ゾンビになりたくなければ、自力で脱出するしかない。

 

いわゆるゾンビもののドラマだ。

生物の先生が開発したゾンビウイルスがあることをきっかけに生徒に感染してしまう。

感染した当初は、生物の先生が感染した生徒を監禁していたのだが、長く隠せるわけもない。ゾンビと化した生徒はそこから逃げ出し、他の人に噛みつく。

その後はまたたく間に感染が広がり、学校だけでなく市内全域にウイルスが広がっていくのだ。

その様子は地獄絵図だ。

 

舞台は主に学校の中で、校内のゾンビを避けながら助けを待つ生徒が主人公だ。

だが、ゾンビの勢いがすごくて、逃げ切れない生徒もどんどん出てくる。

友だちがゾンビになっていく様子を目の当たりにしてしまう悲しい話である。

さて、生徒たちはゾンビから逃げ切れるのだろうか・・・、というのが物語の中心となっている。

 

韓国版ゾンビは怖い!

ゾンビといえば、その容姿がおどろおどろしい。

内臓が飛び出ていたり、ちょっと腐っていたり、血まみれであったりする。

そして動きが奇妙だし、獣のような声を出す。

音を立てるとそちらの方向にみんなが集まってくるのもゾンビの特徴だ。

古今東西、ゾンビといえばそんな感じだ。

そして、お約束として、「噛まれたらその人もゾンビになってしまう」というのがある。

だから、登場人物たちはゾンビに噛まれないように必死になるし、噛まれた人間がまわりにいるとパニックになったりもする。

ある意味、ゾンビものはワンパターンなのだ。

 

韓国版ゾンビもそのお約束の路線を継承している。

だが、なにかふつうのゾンビよりも怖い。

何が怖いかっていうと、韓国のゾンビは高速で動くのだ。

ゾンビに自分の姿を認知されようものなら、めっちゃ素早い動きでこっちにやってくる。

逃げても逃げても、ものすごい速さで追いかけてくる。

さらに怖いところは、集団で走って追いかけてくるところだ。

ゾンビの集団が猛スピードで追いかけてくる、そんな様子を想像すると、そこに生まれる感情は恐怖以外何もない。

韓国版ゾンビ恐るべしだ…。

 

「今、私たちの学校は…」の舞台は主に学校の中で、生徒がみんなゾンビになってしまう話だ。

学校が舞台だけあって、生徒がたくさんいる。

そんなたくさんの生徒がどんどんゾンビになっていくのだから迫力満点だ。

「これ、助かるの?」

「みんな、どうなっちゃうの?」

と思いながら、終始テレビの画面に釘付けだった。

 

友だちや家族がゾンビになっていくのが無念だ…

ゾンビ映画やゾンビドラマは、噛まれてゾンビになっていくところが本当に悲しい。

誰かがゾンビになってしまうんだろうなぁと覚悟はしているものの、やっぱりそうなってしまうと悲しくなる。

見ていて「あ、そこに行ってはダメだよ」とか、「そこで助けに行くの危険だよ」と思うのだけど、行ってしまうのが常だ。

「ダイジョブかな」と思い、「ああ、助かった」と安堵していたら、突然ゾンビが現れて襲われたりすると、見ていてやりきれない。

助けに来た家族がゾンビにやられたり、友達がゾンビにやられてしまうところなど、もう見ていられない。

この人がやられちゃうの?

あの人もかまれちゃうのか?

そんなことが日常茶飯事だ。

登場人物たちは、もう誰も犠牲者にならないでほしいと思っているのに、新たな犠牲者が出てくる様子を見ていると、とてもつらくなる。

それがゾンビドラマの宿命なのである。

 

生徒役の俳優さんたちがよい!

特に生徒を演じる若い俳優さんがすごくよかったのだが、そのなかでも個人的にこの4人が好きだ。

 

主演のパク・ジフさん。

(写真を載せることができないので、事務所のサイトを貼り付けておきます)


彼女は4年前に「はちどり」という映画で主人公の少女を演じていた。

まだその頃のあどけなさが残っているような感じがする。

ホントはきれいな女の子なんだけど、このドラマではそれほどでもない役柄だ。

でも、やっぱり光っちゃってました。

 

次に、このドラマではけっこう性格が悪い生徒を演じているイ・ユミさん。

IMDbのサイトを貼っておきます)

www.imdb.com

彼女は「イカゲーム」でミステリアスな少女を演じていて、最後のほうは私を泣かしてくれました。

それにしても「イカゲーム」とキャラがちがいすぎて戸惑ってしまった。

 

学級委員長役のチョ・イヒョンさん。

(事務所のサイトを貼っておきます)

www.artistcompany.co.kr

私は彼女のことは初見だった。

整った顔ですまし顔の女の子だ。

しかし、ドラマの中ではけっこう重要な役で、しかも切ない役を演じているんだよね。

グッときてしまった。

 

男性陣はやっぱりこの人、ユン・チャニョン。

(英語版Wikipediaのサイトを貼っておきます)

en.wikipedia.org

幼馴染のオンジョ(パク・ジフ)のことを密かに好きで、彼女を命がけで守るところが本当に健気だった。

とても男らしい高校生を演じていたのがよかった。

 

ここに挙げなかった他の俳優さんもすごくよかったのは言うまでもない。

特に、このドラマで描かれている友情には泣かされてしまう場面もたくさんあった。

 

最後に(まとめ)

韓国版のゾンビものはアメリカ版のソンビとちがう怖さがある。

それが韓国映画や韓国ドラマの独自性を生んでいるのだろう。

あの迫力を生むには、大勢のキャストが必要だし、演技力も必要だ。

「今、私たちの学校は…」を見終えて、あらためて韓国ドラマのレベルの高さを感じてしまうのであった。