「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の備忘録

 

上野にある東京都美術館におでかけした。

あの有名なフェルメールの絵が見られるからだ。

ちなみに上のTwitterフェルメール展の公式アカウント。

 

フェルメールという画家は有名なのでたいていの人が知っているだろう。

たぶん真珠の耳飾りの少女とか「牛乳を注ぐ女」は見たことある人が多いと思う。

 

さて、今回日本にやってきたのは「窓辺で手紙を読む女」という作品。

シンプルにフェルメール展がよかったわけであるが、勉強のために備忘録を残しておくことにする。

 

フェルメールについて

絵画や画家について全然知らないので、ネットや美術館で得た情報を書いておく。

ヨハネス・フェルメールは1632年、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)生まれ。

ちなみに、このとき日本は江戸時代。じゃっかん昔の人という感じ。

現存するフェルメールの絵画は36作品らしい。

したがって、今回展示された「窓辺で手紙を書く女」を鑑賞できるのは、とても貴重な機会だ。

 

同時代の有名な画家としては、レンブラントルーベンスがいる。

バロック絵画を代表する画家らしいが、そこらへんの歴史が全然わからないのでもっと勉強しておこう。

最初は物語画家として出発したが、やがて風俗画家に転向。

風俗画というのは庶民のふだんの生活、日常生活を描いたもので、「牛乳を注ぐ女」とか「窓辺で手紙を読む女」などがそれにあたる。

「窓辺で手紙を読む女」は1959年の作品で、およそ20代後半の頃に描いたものということになる。

とはいっても、彼はは42歳か43歳で死去したので、この作品は人生の後半戦に描かれたということになる。

 

「窓辺で手紙を読む女」について

前述のとおり、1959年の作品。

現在は、ドイツのドレスデン国立古典絵画館所蔵。

「窓辺で手紙を読む女」はフェルメールが風俗画家に転向してから初期の作品。

ちなみに、最初は描いた画家が誰かわからなかった。そのためレンブラントの作品と思われていたらしい。

 

さて、この絵には驚くべき秘密が隠されていた。

その秘密とは、塗りつぶされた壁の下にはもともとキューピットが描かれていたのだ。

こちらは公式ツイッターによる簡単な説明。

この絵が修復された様子がわかりやすく表示されている。

 

もともと、1979年にX線によりキューピットの絵が隠されていることは知られていたそうだ。

フェルメールは絵を完成させるのに何度も手直しをすることが知られていた。

そのため、この絵もフェルメール自身がキューピットを隠したと思われていた。

その後、修復を開始し隠された部分の絵の具の部分を分析したらフェルメールの死後に上塗りされていたことが判明した。

つまり、何者かがキューピットの上に絵の具を上塗りしたということだ。

結局、上塗りした人は今でもわかっていない。

 

「窓辺で手紙を読む女」はそういういわくつきの作品なのである。

ただ、このキューピットが現れたことによって、この女性が愛する人から届けられた手紙を読んでいるだろうことが想像できる。

これはちょっと感動モノだ。

 

最後に

他にも多数の作品が展示されていたが、フェルメールの作品は一点のみだった。

西洋美術に明るくない私にとって、オランダの画家たちの作品は初めて見るものばかりだった。

もう少し西洋美術を勉強して、また美術館に訪れたいと思う。

とりあえずフェルメールの貴重な作品を鑑賞することができてよかった