劇場版ラジエーションハウスを観に行ってきた。
結論をいうと、とても満足度が高かった。
涙あり、笑いありの2時間。
五十嵐や杏ちゃんをはじめとするラジエーションハウスのメンバーは最高だった。
そんなわけで、今回は「劇場版ラジエーションハウス」の感想を書いていこうと思う。
「劇場版ラジエーションハウス」について
原作は「グランドジャンプ」で連載されている「ラジエーションハウス」。
2019年にフジテレビの月9枠でドラマ化された。それが大人気で、2021年にシーズン2が放送された。
「劇場版」はそのシーズン2の続きになる。
ストーリーは以下のとおり。
72時間—。それは、人の生死を分ける時間。
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は落ち込んでいた。
大好きな甘春杏(本田翼)が、放射線科医としての腕を磨くため、ワシントン医大へ留学することが決まったからだ。
「72時間を切ってしまいました」
お別れまでのカウントダウンを胸に刻む唯織のことを、ラジエーションハウスのメンバーは元気付けようとするが、
唯織への秘めた想いを抱える広瀬裕乃(広瀬アリス)だけは、自らの進むべき道について悩んでいた。
そんな中、杏の父親・正一が危篤との連絡が入る。無医島だった離島に渡り小さな診療所で島民を診てきた正一だが、杏が父のもとに着いてほどなく
「病気ではなく、人を見る医者になりなさい」との言葉を残し息を引き取る。
生前、父が気に掛けていた患者のことが気になり、島に一日残ることにする杏。
そこに大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が襲いかかる。
遠く離れた地で杏が孤軍奮闘していることを知った唯織は、
大切な仲間を守るため、苦しむ島民を救うため、ある決心をする。
8人の技師たちが選んだ未来とは。「別れ」の時刻が近づいている―。(『劇場版ラジエーションハウス』公式サイトより引用)
シーズン2の続きから始まる「劇場版」は、ちょうど甘春杏がもうすぐアメリカに留学するところから始まる。
ところが、そこは映画なので、すんなりアメリカには行かせてくれない。
まず、甘春杏の父が危篤との連絡が入る。
杏の父は離島で小さな診療所を開いているので、杏は急いで父のもとに向かうのである。
そして、甘春杏が不在の病院には、交通事故の夫婦が運ばれてくる。
病院内ではこの夫婦を中心にトラブルが起こる。
一方、離島で父の最期を看取った杏は、父が面倒を見ていた患者のことが気になり島に残るのだが、大型台風が近づいてくるのだった。
病院と離島の2つが舞台となる「劇場版ラジエーションハウス」。
みんなはどんな活躍をするのか、そして五十嵐の恋の行方はどうなのか。
見どころの多いストーリなのであった。
甘春病院でのできごと
甘春病院での山場は、交通事故で運ばれた患者さんがどうなったかというところだ。
出産間近で喜んでいる夫婦が、病院で診察を受けるために車を運転してたら対向車に衝突されてしまったのだ。
おなかの中に赤ちゃんがいる妻とその夫。そして追突してきた車を運転していた男。3人は同じ病院に運ばれた。
そのなかでも妻の容態がいちばんひどかった。
妻は助かるのか、おなかの赤ちゃんは無事なのか。夫はどんな行動をとるのか。
そういったところが見どころだ。
甘春病院のこのシーンでいちばん印象に残ったのは、夫が連呼したあるセリフだった。
重要なセリフなのでここではいうわけにはいかないが、最初から伏線があった。
わたしはこのシーンで泣いてしまったし、製作者もここはうまくつくったと思う。
あとで知人に聞いたところ、同じところが心に残ったとのこと。やはり、このシーンは名シーンだったと思う。
きっと映画を観た人は、このシーンがどこだかわかると思うし、同じような感想をもってくれるだろう。
杏ちゃんと五十嵐の恋の行方
離島編では、チームラジハが協力して島のみんなを助けることになる。
ここでの感動ポイントは、甘春杏が島の患者さんにあることを言われたところだろう。
それは、今後の甘春杏の考え方や生き方を方向づけるほどのパワーワードだった。
だが、私がもっと印象に残ったのは最後のシーンだった。
五十嵐は子供の頃の杏ちゃんとの約束を守るために放射線技師になった。それは杏ちゃんのことが好きだったからだ。
ラジエーションハウスにおいては、それは一貫して変わらない。
ドラマでも結局二人は結ばれなかった。
では、劇場版ではどうなるのだろうか・・・、などとは考えなかった。なぜなら二人の距離はこのまま縮まらないと思っていたからだ。
お互いに尊敬しあい助け合う関係が続いていくんだろうなぁと思っていた。
結局、二人の恋の行方がどうなるのか、これは最後にわかる。
そして、私は最後のシーンで非常に驚いてしまった。
どうなるかは観てのお楽しみだが、私はこの終わり方、けっこうよかったと思う。
みんなは、最後のシーンを観てどう思うだろうか。
最後に
結論をいうと、私はひじょうに「劇場版ラジエーションハウス」を楽しんだ。
ドラマを見ずに劇場版だけ観た人は少ないと思うが、映画だけではたぶん楽しさは半減だろう。
ドラマを視聴していること前提ではあるが、とても満足度の高い作品だったと思う。
泣かせるシーンもあり、ラジハメンバーに笑わせられたところもあった。
続編は作りにくいと思うが、あったらいいなぁと思う。