みっちー日記(趣味編)

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「黒革の手帖(2004年版・主演:米倉涼子)」の感想:むかしの米倉涼子さんもよかった

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2004年に放送された「黒革の手帖」は、今なお多くの人を魅了する名作だ。

米倉涼子さんが演じた主人公・原口元子の大胆な生き様は視聴者を惹きつけずにはいられない。

今回、このドラマをNetflixで偶然発見し、20年ぶりに見た感想を書いてみようと思う。

 

 

黒革の手帖」について

おもなキャラクター

原口元子(米倉涼子):銀行の横領事件をきっかけに、銀座のクラブのママへと成り上がる主人公。冷徹さと大胆さを持ちながらも、どこか影のある女性。彼女の魅力は、困難に直面しても決して折れない強さと、自分の野望に正直であること。

山田波子(釈由美子):元子に救われた身でありながら、のちに彼女を裏切り、自身のクラブを持つ野望を抱く女性。波子の裏切りと計算高さは物語を大きく揺さぶる存在となる。

紺野澄江(吉岡美穂):料亭から銀座のクラブへと転身する女性。控えめで従順な性格で、物語の中で元子に忠実な味方となる。

長谷川庄司(津川雅彦):政財界に多大な影響力を持つ企業グループの会長。元子の野望の中で重要な駒となる。

安島富夫(仲村トオル):政界進出を目指す野心的な秘書であり、元子にとって複雑な存在。お互いに惹かれ合いながらも一緒になれない微妙な関係が物語をおもしろくする。

橋田常雄(柳葉敏郎):大手進学予備校の理事長で、元子に執着する男性。彼の愛情は、元子の巧妙な策略によって裏目に出てしまう。

楢林謙治(小林稔侍):美容外科クリニックの院長で、波子に貢ぐ金の亡者。欲望に振り回される彼の姿は滑稽でもある。

中岡市子(室井滋):楢林に人生を捧げた献身的な女性。だが、その献身は報われず、次第に彼女の哀しさが浮き彫りになってくる。

あらすじ

毎日銀行で同じ仕事をするのに嫌気がさした原口元子は、勤め先の銀行の架空名義口座から多額の金を横領する。

もともと夜は銀座のクラブで働いて元子は、その金を使い銀座にクラブを開店し独立する。

その後も元子は、次の野望に向けて動いていく。

 

黒革の手帖」の感想

登場人物の欲望が・・・

まず最初に言えることは、俳優陣がすごく豪華。

米倉涼子さんをはじめとして、仲村トオルさんや柳葉敏郎さんなど名優ばかり。

そして、その名優が演じるキャラがことごとく欲望のかたまりで、金の亡者ばかりなのだ。

楢林美容外科クリニックの院長は億単位の金を女に貢いだり、また貢がれた波子も人の金で店を出したりマンションを買ってもらったりしても平気。

「橋田医科進学ゼミナール」理事長の橋田も医大への裏口入学のあっせんでお金を荒稼ぎするようなやつ。

そして、主人公の原口元子はそういう金の亡者どもの弱みを握ってゆすり、お金を得るというやり口。

常識的に考えればクズばかりなのだが、そういう醜い人間同士のやりとりっていうのが、このドラマの魅力であり、視聴者を惹き付けるのだと思う。

 

ストーリーがスリリング

原口元子が男どもの弱みを握っていく過程、そこがおもしろい。

また、物語のタイトルでもある黒革の手帖、そこに書いたメモを読みながらゆする。まさにあくどい女。

ただの銀行員だった彼女が、黒革の手帖というアイテムをつかい、銀座のクラブのママにのしあがっていく。そんな悪のシンデレラストーリーだ。

しかし、後半はそのストーリーが一転する。

原口元子はピンチの連続になる。

ゆすられた者、騙された者の逆襲が始まるのだ。

そのピンチを迎えて彼女がどう立ち回っていくのか、その様子をハラハラしながら見ることになる。

最後の最後まで見逃せない展開だ。

 

米倉涼子が魅力的

このブログを書いているのが2024年。ドラマは2004年に放送された。

実に20年前の作品だ。

もうすぐ50歳になろうとしている米倉涼子さんも、このときは29歳である。

ちなみに「ドクターX」の最初のシーズンが2012年。

黒革の手帖」を演じたのは「ドクターX」より8年も前のことだ。

アラフィフの米倉涼子さんだが、今でもすごく魅力的な女性。

でも、「黒革の手帖」の頃にはかわいらしさが残っている。

そして、薄化粧の彼女が登場するシーンがあるのだが、それがとてもかわいい。

むかしから魅力的な女性だったんだなぁとつくづく思う。

 

満足度とまとめ

★★★★✩(5つ中4つ星)

米倉涼子さんの演技力とスリリングなストーリー展開がすばらしい。

その一方で最後の展開がもうひとつほしかったような気がする。

だが、名作として20年経ったいまでも色褪せない魅力がある。

まだ見てない人はぜひ見てみてください。