「池上彰が読む『イスラム』世界」の感想

世界のニュースを見ていると、けっこうイスラム教徒の方々が話題になることが多い。中東のニュースや、最近ではアフガニスタンのニュースなど、イスラム教を信仰する方々が多く関わっている。

それもそのはず、世界ではイスラム教を信仰する人が非常に多いのだ。

それなのに、私はイスラム教について無知すぎる。日本ではイスラム教の印象が薄いのだ。

世界のニュースを知るためには、もう少しイスラム教について勉強したほうがよい。それが今の私の結論だ。

そこで読み始めたのがこちら。

この本は「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズのひとつである。題名にあるとおり筆者は池上彰さん。

池上彰さんといえば、人があまり知らないことをわかりやすく解説してくれることで有名な人だ。こういった入門書を読むのにうってつけの人だと思う。

とりあえず、今回はこの本の感想を書いていこうと思う。

 

池上彰が読む『イスラム』世界」の情報

筆者

池上彰(いけがみあきら)

1950年、長野県生まれ

慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。

2005年からはフリーになる。

 

主な著書

「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ

池上彰のやさしい経済学」シリーズ

池上彰の『経済学』講義」シリーズ

池上彰の世界の見方」シリーズ

他多数

 

出版情報

出版社:KADOKAWA

発売日:2014年7月26日

 

池上彰が読む『イスラム』世界」の感想

政治や経済あるいは世界情勢を学ぼうと思ったらまず池上彰さんの本を読んでみるのがよい。今までもけっこう池上本を読んできた気がする。

そして、今回はイスラム世界を学ぼうと思って、先に別の本を読んでいた。ところが初心者には難しくて、池上さんの本を読もうと思った次第だ。

 

この本は、まず「イスラム教」とは何かから始まる。

ユダヤ教キリスト教イスラム教の3つの宗教、実は信じる神が同じだ。イスラム教のベースがユダヤ教であったり、ユダヤ教から生まれたのがキリスト教だということがわかりやすく説明されている。

まず、そのことを知らないと、なぜイスラエルの周辺ではあれほど紛争が起きるのかが理解できない。すべての基礎はそこから始まるのだ。

 

さらにイスラム教をくわしく見てみると、そこでも2つの宗派に分かれていることを知る。そして、中東でイスラム教を信仰している人々はだいたい同じ人種だと思っていたら、それも認識をあらためる必要があった。

イスラム教に宗派があるし、信仰する人々の人種もちがうので、おなじイスラム教徒の中でも争いが起きるのだ。

 

さらにページをめくっていくと、イスラム教に関わる中東の国々の歴史が説明されている。国ごとの問題点も簡潔にまとめられている。

最後まで読み終わると、現代社会においてのイスラム世界の様相がよく見えてくる。

本当にわかりやすい本だった。ここからさらにイスラム関連の本を読んで、理解を深めていこうと思う。

 

最後に

現在、アフガニスタンではタリバンが政権を奪取したことから、私のイスラム世界への興味がわいたわけだが、さらにいろんなことへの興味がわいてきた。

これからイスラム世界についての別の本も読もうと思っているが、なにかわからないことがあったらもう一度、池上本に戻ってくればよいと思う。

この本でイスラム世界の基礎はばっちりだ。