短歌

君が行く海辺の宿に霧立たば吾が立ち嘆く息と知りませ(遣新羅使人の妻)の比喩が秀逸だ

日本最古の和歌集「万葉集」には恋の歌がたくさんある。 好きな和歌はたくさんあるが、この歌はなかなかよい。 君が行く 海辺の宿に 霧立たば 吾が立ち嘆く 息と知りませ (きみがゆく うみへのやどに きりたたば あがたちなげく いきとしりませ) 初めて知…

世の中を何にたとへむ朝ぼらけ漕ぎ行く舟の跡の白波(沙弥満誓)の和歌から思ったこと

沙弥満誓という歌人が詠んだ、こんな和歌がある。 世の中を何にたとへむ朝ぼらけ漕ぎ行く舟の跡の白波 私はこの和歌を読んだあと、なんとなくさみしくなってしまった。 人生ってなんだろうとか、この世界ってなんだろうとか・・・。 今回、私がさみしくなっ…

「人言を繁み言痛み・・・」という和歌をいまだに忘れられない。

ことばの暴力って最近聞くようになったフレーズで、むかしはそんなになかったような気がする。 現代社会は昔より陰険になってきたような気がする。肉体的な暴力はもちろんだめなわけだが、ことばの暴力は案外自分でも知らぬ間にみんなやっているのかもしれな…

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ:人の心の根源はさみしさである

俵万智さんの短歌で有名なのがこちら。 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ たしか学校の教科書にも載っていたはず。 この短歌、ものすごく気持ちがわかるんだよね。 ていうか、みんなもわかるんじゃないかな? 今回は私なりに、…

幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく(若山牧水)の気持ちが少しわかった気がした

教科書か問題集か忘れてしまったが、この若山牧水の短歌がけっこう登場するので自然におぼえてしまった。 幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく この短歌、なぜか私の心に入り込んでくる。数々の名歌の中でも若山牧水の短歌は特に私の心に…

銀(しろかね)も金(くがね)も玉も・・・、(万葉歌人・山上憶良):和歌の意味と思ったこと

万葉集を愛するみっちーです。 万葉集の中でもとりわけ有名な、山上憶良の子どものことを詠んだ和歌。これは教科書にも採用されるほどです。 最近、思うところがあって、この和歌がなんとなく好きになってきました。今回のブログでは、山上憶良の「子等を思…