あるとき、ふと思った。
韓国ドラマは面白いけど、中国ドラマってどうなんだろう?と。
そしてネットで調べてみたところ、どうやら中国にもおもしろそうなドラマがたくさんあることがわかった。
そこで手始めに見ることにしたのが「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」だった。
うちの会社の中国人スタッフに確認したところ、このドラマは中国でも有名でとてもおもしろいとのこと。
それならば確認するしかない、そう思い全54話を見ることにしたのだ。
結果、噂通りのおもしろさだということが確認できた。
そこで今回は「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」を見た感想を書いてみようと思う。
「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」とは
まずは公式ホームページ。
まず、最初のストーリーはこんな感じ。
場所は、中国の南北朝時代を模した架空の梁という国。
都では皇太子と第5皇子・誉王とで激しい後継者争いが行われていた。
そんななか、皇太子と誉王は「琅琊閣」という情報組織から「麒麟の才子を得たものが天下を得る」という情報を手に入れる。
物語はここから始まる。
麒麟の才子というのは梅長蘇という人物のことだった。彼は蘇哲と名を変えてすでに都に潜入していたのだった。
皇太子と誉王は、まず梅長蘇の居所を探し、なんとか彼を獲得し天下を取りたいと思っていたのだった・・・・
これが最初の部分だ。
だが、二人の後継者争いがこの物語の骨格ではない。
実はこの男、12年前に謀反の罪で壊滅させられた赤焰軍の生き残りの林殊だったのだ。
梅長蘇にはある計画があった。
皇太子と誉王を巧みに操り、計画どおりに進めていく梅長蘇。
彼の本当の狙いはなんなのか、それが次第に明らかになっていく。
「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」を見るために
このドラマを楽しく見るためには、まず人物の相関関係を知っておいたほうがいい。
詳しい相関図がホームページにあるので、最初はこれを参考にドラマを見ていくのがいいだろう。
主人公周辺
梅長蘇・・・秘密結社「江左盟」の宗主。正体はかつて赤焰軍を率いていた将軍の息子、林殊。12年前に罪を着せられた林家の汚名をそそぐために都に帰ってきた。
飛流・・・梅長蘇の護衛。
蒙摯・・・禁軍(宮中を守る近衛軍)を統括する将軍。梁で1番の武芸の達人。林殊の親友。
穆霓凰・・・梁の南国境を守る大軍の総帥で女性ながら武芸に優れている。林殊とは許嫁だった。
靖王・・・第七皇子。生母は静嬪。面を持っている。林殊とは親友だったが梅長蘇が林殊であることは知らない。
誉王派
誉王・・・第五皇子。言皇后が養母。皇太子派と激しい後継者争いを繰り広げる。
秦般弱・・・誉王の参謀。
皇太子派
皇太子・・・実母の越貴妃が梁帝から寵愛されているが、本人は凡庸な人物。
謝玉・・・妻は梁帝の妹。都の警護を司る巡防営の指揮権を持つ。皇太子はの重鎮。
登場人物が非常に多く、最初はその把握に努めるのがよいと思う。
物語の序盤は誉王と皇太子の後継者争いで、二人が梅長蘇を取り込もうとするところから始まる。
やがて、梅長蘇は誉王側についたと見せかけて靖王につく。
だが、靖王は梅長蘇の本当の狙いがわからないので、彼を今ひとつ信用できないまま味方につけているという感じ。
そのなかで、靖王がだんだん力をつけていくというストーリーになっている。
感想
ストーリーがとてもおもしろく、毎回続きが気になってしまう。
というのも、いつもいいところで終わるのだ。
「これからどうなるの?」というところで終わったり、ピンチで終わったり、といつも一筋縄ではいかない。
内容としては後継者争いの体をとっているが、本当は梅長蘇の復習物語だ。
12年前に謀反の罪を着せられた梅長蘇こと林殊が、みんなに正体をバレないようにさまざまなしかけをしていく。
最終的に林家の汚名を晴らすために、靖王を味方につけて潔白を世間に知らしめようとする話である。
ただ、靖王は梁帝から全く寵愛されておらず、靖王自身も媚を売るような行為が嫌いなためなかなか後継者争いには加われない。
そこをなんとかするのが梅長蘇の腕の見せ所だ。
実際、梅長蘇の活躍はすばらしく、どんなピンチも明晰な頭脳で乗り越えてしまうのが見ていて心地よい。
何度も命を狙われることもあるが、梅長蘇の頭脳と護衛の飛流の活躍でしのいでいく。
また、脇を固めるメンバーの活躍もすばらしい。護衛の飛流は強くて華麗だ。
将軍の蒙摯はとても頼もしい。霓凰と梅長蘇のやりとりは心が温まったりするがときには見るものを切なくさせる。
靖王と梅長蘇のやり取りはとてももどかしい。二人はもともと親友なのに、どうしてこうも噛み合わないのかと思ってしまうのだ。
まあ、全54回もある長編ドラマなので言いたいこともたくさんあるが、ネタバレになってしまうので、ここらへんにしておきたい。
最後に
中国の宮廷ドラマということもあり、なかなか手を出せない人も多いかもしれない。
また54回もあるのでそれもちょっと・・・と思うかもしれない。
ところが一度ハマりだしたら止まらないと思う。
ドラマ好きならばこのドラマを見ずに死ねないところだ。
ぜひぜひ、視聴することをおすすめしたい。