「ペントハウス」の感想:最後の最後まで目が離せないドラマだった

韓国で瞬間最高視聴率31.1%を記録したドラマ「ペントハウス」。

知人のおすすめということで視聴することにした。

そしたら、もう目が離せない展開で、ヤバいヤバい。

欲望・愛憎・プライド・復讐・暴力・不倫・サスペンス等、数多くの要素を盛り込んだこのドラマ。

シーズン1〜3をようやく見終わった。

結論から言うと、このドラマはおすすめだ。見ておいたほうがいい。

そんなわけで、ちょっとした感想を書いていこうと思う。

 

ペントハウス」について

ストーリー

セレブたちが暮らす超高層マンションのヘラパレス。パーティーが開かれた夜、ある少女が高層階から転落するのをペントハウスに住むシム・スリョン(イ・ジア)が目撃する。事件は2か月前、声楽家になる夢を絶たれ今は不動産仲介の仕事をしているオ・ユニ(ユジン)と、高校時代にユニのライバルだった声楽講師のチョン・ソジン(キム・ソヨン)がユニの娘を通して再会したことに端を発する。ヘラパレスには、スリョンの夫でソジンと不倫中のチュ・ダンテ(オム・ギジュン)、ソジンの夫で医師のハ・ユンチョル(ユン・ジョンフン)、弁護士のイ・ギュジン(ポン・テギュ)もそれぞれ子供たちと優雅な暮らしをしていたが、その生活の裏で秘密の行動をする大人たちと、わがまま放題に育った子供たちによって、ユニ親子の生活は一変していく。果たして少女の転落事件の真相は明かされるのか、そしてヘラパレスの住人たちとユニ親子の運命は―!?

【韓国ドラマ】ペントハウス|ドラマ公式サイトより引用)

 

主な登場人物

【オ・ユニの家族】

オ・ユニ:不動産コンサルタント。学生時代はソプラノ歌手だった。

ペ・ロナ:オ・ユニの娘。声楽の才能を持ち成績も優秀。

 

【チュ・ダンテの家族】:100階ペントハウスに住んでいる

チュ・ダンテ:建築会社代表。100階建てのヘラパレスを建てる。

シム・スリョン:チュ・ダンテの妻。ソクフンとソッキョンの継母。

チュ・ソクフン:ソッキョンの兄。チョンア芸術高校ピアノ科。

チュ・ソッキョン:チョンア芸術高校声楽科。父に似た性格。

 

【チョン・ソジンの家族】

チョン・ソジン声楽家で人気講師。チョンア財団理事長の娘。

ハ・ユンチョル:ソジンの夫。チョンア医療員VIP担当外科課長。

ハ・ウンビョル:ソジンの娘。チョンア芸術高校声楽科。

 

【カン・マリの家族】

カン・マリ:派手好きの成金。娘のジェニを溺愛。

ユ・ドンピル:マリの夫。ドバイにいることになっている。

ユ・ジェニ:マリの娘。チョンア芸術高校声楽科。ロナに嫌がらせをする。

 

【イ・ギュジンの家族】

イ・ギュジン:離婚専門の弁護士。法曹財閥家の息子。

コ・サンア:ギュジンの妻。元アナウンサー。

イ・ミニョク:ギュジンの息子。チョンア芸術高校声楽科。

 

【その他】

ミン・ソラ児童養護施設で育つ。何者かに殺害された。

ク・ホドン:チョンア芸術高校体育科教師。正体は謎。

 

 

ペントハウス」の感想

ストーリーや設定がすごい

このドラマは、ある少女が超高層マンションのヘラパレスで転落したところから始まる。

その少女がいったいなぜマンションから転落しなければならなかったのか。そして、誰が少女を転落させたのか。

そういう謎解きの要素があるドラマだ。

しかも、展開が目まぐるしく先も読めない。1話先がどうなっているかなんて予想がつかない。そこがこのドラマを見入ってしまう要因だ。

 

設定は、韓国にありがちな金持ちの陰謀系。そして弱者は容赦なくいじめられる。

ヘラパレスという金持ちの象徴であるマンションに住む住人たち。そして子どもたちはチョンア芸術高校に通う。

そこに声楽の才能のあるペ・ロナも通うようになる。しかし、金持ちの子どもたちは貧乏な家の子どもが通うことが許せないらしい。ペ・ロナへの執拗ないじめが始まる。

それでもペ・ロナは負けずにがんばるのだが、どうなるのやらって感じだ。

 

ドラマの序盤は、「この物語のゴールはどこだろう」って感じで、どういう展開になっていきどういう結末になるのか予想がつかない。

ただ、希望的観測として、極悪のチュ・ダンテとその不倫相手チョン・ソジンには不幸になってほしいと願うだけだった。

 

とにかく見始めたら続きが気になることはまちがいない。

 

個性あふれる登場人物たち

まず、チュ・ダンテ

建築会社の代表にして、富の象徴ペラパレスの設計者。人の命などなんとも思っていない極悪な性格だ。

こいつはドラマを見進めれば見進めるほど憎たらしくなっていく。本当にこいつだけは消えてほしいと心から思ったほどだ。

あとから出てくる悪事の数々。そういう意味で悪のボスキャラと言ってよい。

 

そして、もうひとりの極悪人はチョン・ソジン

回が進めば進むほど、その悪事の数が多くなる。こいつも極悪人だ。

学生時代はオ・ユニと同期だったが、実力ではかなわないので金にものを言わせて実績を取っていった。そのためずっとオ・ユニと因縁を持つことになる。

娘のウンビョルはこいつのせいで精神的にヤバくなってしまい本当にかわいそうだ。

ちなみにソジンとウンビョルの顔芸は見ものだ。

 

極悪人の娘、チュ・ソッキョンはかわいいながらも性格が悪い。

チョンア芸術高校では女ボスって感じの風格だ。ペ・ロナへのイジメ方もひどくて、とても憎たらしい。

ただ、父のチュ・ダンテから虐待されていてそこがかわいそうだ。

 

それに比べ、ソッキョンの兄ソクフンは正義感がある。ペ・ロナとも親しくなっていくことから根は善人であることがわかる。

ソクフンは好きだ。

 

あと、最後にあげておきたいのは、チュ・ダンテの妻にしてソッキョン、ソクフンの母であるシム・スリョン

美人で気品あふれるスリョンは、あるときからとても心が強くなる。

最後まで一番応援したい人だった。

 

以上、一部の登場人物をあげたが、本当にみんな個性があり、見逃せない。

 

最後はちゃんと終わります

あまりにも長くて、ちゃんと終わるんだろうかと思うが、シーズン3の最終話でしっかり終わります。

結末は賛否あると思うけど、まああれでいいんじゃないかな。割りときれいな終わり方だったと思う。

途中、なんでもありで、ツッコミどころ満載のドラマだが、それがドラマだからいいのだと思う。

とても長かったが、役者さんたちの迫真の演技が見る人を虜にしたのだろう。

心に残るドラマだったと言える。

 

 

最後に

 

ペントハウス」は人を惹きつけるドラマとしてはかなり上位だった。

そして最後の最後までサプライズがあった。

こんなドラマ、日本ではなかなか見られないなぁと思う。

韓国ドラマの底力を感じた作品だった。