昭和世代のアニメの代表作のひとつ「シティーハンター」、その劇場版が上映された。
2019年に久々に劇場版が公開されたわけだが、それ以来となる。
シティーハンターファンとしてはうれしい限りだ。
昭和のアニメと現代のアニメとは絵がかなりかわっている。もちろん「シティーハンター」は昭和のアニメだ。
だから「シティーハンター」を若い人が見たら微妙だと思うかもしれない。
でも、おじさん世代からしたら、やっぱりこのアニメはおもしろい。
そんなわけで、今回は「劇場版シティーハンター」の感想を書いていこうと思う。
この作品について
冴羽獠は裏社会ナンバーワンの実力を持つ始末屋”シティーハンター”。
新宿を拠点にパートナーの槇村香と様々な依頼を受けている。
その依頼は・・・何と逃げた猫探し!
獠はアンジーの美貌に、香は高額の報酬に胸を踊らせる。
(公式サイトより引用)
冴羽獠というのは主人公で、最強・最高の始末屋。別名シティーハンター。
銃を使わせたら誰にも負けない凄腕の持ち主。
ただ、とてもスケベで美女を見ると「もっこり」するのがくせ。
槇村香は、かつての冴羽獠の相棒だった槇村秀幸の妹。槇村秀幸はすでにこの世にいない。亡くなる前に「香を頼む」と冴羽獠に妹を託した。
香は現在の冴羽獠の相棒で、二人は深い信頼関係にある。獠の仕事の依頼をとってくるのも香の役目。
また、獠が美女に近づくとハンマーでおしおきをする。それが毎回の恒例の行事でもある。
今回、この二人に近づいたのはアンジーという美女。
彼女は逃げた猫を探してほしいという依頼をする。しかも、かなりの高額な報酬で。
そんな高額な報酬をちらつかされては香は依頼を断るわけにもいかない。
そこで、3人でネコを探しにいくのだが、アンジーは途中で命を狙われる。
いったい、アンジーは何者なのか。
物語は闇に向かって進んでいく・・・。
感想
シティーハンター最終章というだけあって、かなり壮大な感じがした。
冴羽獠を最高傑作に育て上げた人物も登場する。
その人物がつくった闇の組織も出てくる。
これは、冴羽獠の原点を知る物語である。
そういう組織から人が送り込まれてくるだけあって、命がけの戦いをせざるを得ない。
現に、冴羽獠は今回、いつになくピンチに追い込まれる。
冴羽獠がどう戦ったかも、今回の作品の見せ場だ。
ただ、最終章の始まりということで、きっちりと終わらない。
続編ができるだろうから、それを待つしかない。いったいどういう結末になるのだろうか。
さて、話はシリアスなのだが、シティーハンターならではのギャグ要素も満載だ。
のっけから、冴羽獠と海坊主がレオタード姿で登場するところ笑える。
しかも、しばらくしてそのレオタードを颯爽と脱いだら、ふたりともいつもの格好になるのだ。
「レオタードの下にジャケット着ていたのか、冴羽獠?」とツッコミを入れたくなるほどだった。
また、前半で、冴羽獠はモッコリということばを何度発したことか。もし彼女と観に行ったとしたら恥ずかしい感じがするだろう。まあ、そのモッコリあってこその冴羽獠だが。
香のハンマーも健在だ。何度も何度も冴羽獠はハンマーにやられる。お風呂を覗きに行くのもお約束。お風呂を覗きに行く途中にいくつもトラップがしかけられているのもお約束。そして、最後の最後にハンマーでやられるのもお約束だ。
さらに、最後に流れる「Get Wild」、シティーハンターはこれじゃなきゃね。
シティーハンターファンにとってはたまらないところばかりだった。
さて、「エンジェルダスト編」は終わった。
海原神という男と冴羽獠は、これからどのように関わっていくのだろか。
次回作がとても楽しみだ。