月に一度は美術館か博物館に足を運ぶようにしている。
それは、私がふだん生活をしている場とは全く異なる場に行けるからだ。
毎日同じ生活の繰り返し。
職場と家とを往復する毎日。
同じようなものを食べ、同じようなものを見聞きする。
それがいつもの生活だ。
美術館とか博物館は日常には存在しないもので囲まれた空間である。
そんなところに月に一度は行って、自分を活性化しようと思っているわけである。
それでは、さっそく美術館の様子やら感想やらを書いていこうと思う。
兵馬俑とは
古代中国で死者を埋葬する際に副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったもの。狭義には陝西省西安市臨潼区の秦始皇帝陵兵馬俑坑出土のものを指す。
古代中国では死者を埋葬する際に、俑という人形のようなものを一緒に埋葬した。
最初はそれほど大きくはなかったようだが、秦の時代になり等身大の兵馬俑となっていったようだ。
1974年に陵墓周辺で発見されたのが兵馬俑だ。これまでに8000体以上も確認されているとのこと。
今回は、そのうち36体が日本にやってきたのだ。
会場の様子
会場は上野にある上野の森美術館。
この美術館はそれほど大きくないので、全部を鑑賞するのにそれほど時間はかからないだろうと予想していた。
だが、平日に行ったにもかかわらずけっこう鑑賞しに来る人は多くて、展示されているところにけっこう人が群がっていた。そのため思ったより時間がかかってしまった。
兵馬俑の注目度がどれほど高いかがわかる。
展示されているものは、日本初公開&国宝級の文物が約200点とのことで見応えは十分あった。
兵馬俑はもちろんあったが、その他に青銅器や木に書かれた文書なども展示されている。
圧巻だったのはやはり自分の背丈よりも大きい兵馬俑が並んでいたのには興奮した。よく見るとひとつひとつの顔がちがうのも感動ものだ。
「兵馬俑と古代中国」の感想
キングダムの愛読者としては、秦の始皇帝という人をなんとなく身近に感じていた。
その始皇帝のお墓は世界三大陵墓のひとつというのだからおどろきだ。
エジプトのピラミッド、日本の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)、そして秦の始皇帝陵。
始皇帝陵付近に兵馬俑があったわけで、発見した人は驚いただろうなぁと思う。
そして、そんなお宝が中国から日本に渡ってきて、それを目の前で見ることができたのが感動だ。
紀元前のお宝が21世紀に生きる私の目の前にあることにロマンを感じた。
そして、始皇帝陵のような大きなお墓を作らせたり、等身大の大きさの兵馬俑を数多く作らせた始皇帝の強大な力をすごく感じた。
また兵馬俑を見ながら、もうちょっと古代中国のことを勉強したいなぁと思った。
おわりに
ふだん美術館に行き絵画を見ることが多かったが、兵馬俑のような発掘されたものを鑑賞するのもいいものだと思った。
2000年以上ものときを超えてやってきた兵馬俑にとてもロマンを感じる。
また兵馬俑が日本にやってきたら見に行きたいし、別のものでもいいから中国から何かがやってきたら見に行きたいと思う。