2,008年に上映され、数々の話題を映画ファンにもたらした「ダークナイト」。この映画がIMAX&4Dでリバイバル上映されることになった。
「ダークナイト」は、アメコミの「バットマン」を原作とした実写映画で、クリストファー・ノーラン監督が手掛けたバットマン3部作の二作目である。
この作品は、アカデミー賞において8部門にノミネートされ、2部門受賞した。それほど評価が高い作品なのだ。
正直、私は映画館で観た記憶がない。おそらくレンタルしたか、ネット配信されたものを観たのだろう。しかも一度ではなく二度以上は観た気がする。
それでも、今回改めて観て、作品に圧倒されてしまった。
結論を言うと、この「ダークナイト」は絶対に劇場で、しかもIMAXで観たほうがいい作品だ。私はそう断言する。
今回、ひさしぶりに観た「ダークナイト」の感想を書いてみたいと思う。
「ダークナイト」:作品情報
「ダークナイト」公式サイト
監督・出演
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン他
公開(日本):2008年8月9日
あらすじ
ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った
この街を守るのは、バットマン(クリスチャン・ベール)。彼はジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。
それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)だ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う
【ワーナー公式】ダークナイトより引用
主人公はバットマン。ゴッサムシティーを犯罪から守ろうと日夜目を見張らせている。
そこに登場したのが究極の悪とも言えるジョーカー。この日も銀行強盗を実施し、大金を奪った。
そしてこの街に登場したのが救世主ハービー・デント。正義感の塊だ。
だが、ジョーカーはそういった正義感が大嫌い。そこでジョーカーは次々と人を殺し始めるゲームを始めた。殺しをやめる条件はバットマンが正体を明かすことだ。
さて、このあとのバットマンはどうなるのか?
救世主デントの運命は?
悪のジョーカーをこらしめることができるのか?
「ダークナイト」IMAX版の感想
もし、「ダークナイト」をIMAXで観る機会があるならば、絶対に観たほうがいいと断言できる!!!
グランドシネマサンシャインで観たIMAXの迫力がすごかった
グランドシネマサンシャインは、国内最大18.9m×25.8m(高さ×横幅)のスクリーンを備えたIMAXレーザーGTを導入している。
このスクリーン、でかいだけでなく映像もすごくキレイだ。鮮明で見やすい。近所の映画館とはわけがちがう映像だ。
ちなみに、作品全体が152分で、そのうち約30分がIMAXカメラで撮影されたらしい。IMAXカメラで撮影されたシーンは通常より縦長に映る。あの高さ約19mもあるスクリーンの上から下まで映像が写ったときは圧巻だった。
また、音響もすごかった。一般の映画館の10倍のダイナミックレンジで音を体感できるというのだからすごい。「ダークナイト」を鑑賞中、その音響のせいで、自分の髪が何度も震えたほどだ。
この大迫力で観る「ダークナイト」は本当に大迫力だった。
アクションや爆破映像がめっちゃすごい
この大迫力、大音響の劇場で繰り広げられるアクションが本当にすごかった。
カーチェイスシーンの凄まじさ、そしてなんと言ってもトレーラーが進行方向に縦にひっくり返るシーンは圧巻だった。あれをテレビの画面で観るのとIMAXレーザーGTのスクリーンで観るのとではえらい違いだ。
また、病院爆破のシーンの迫力もすごかった。看護師の衣装を着たちょっとおかしなジョーカーのうしろに病院がうつっているわけだが、それが音を立てて爆破されるのだからすごい。
こういった数々の迫力のあるシーンが「ダークナイト」を観るうえの醍醐味であった。
なんと言ってもジョーカー
昨年は、ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」が大絶賛で、彼の演じるジョーカーはマジですごかった。ジョーカーの苦悩や狂気をかなり上手に表現できていた。
が、「ダークナイト」のジョーカーを演じたヒース・レジャーにかなうジョーカーはいないだろう。あの邪悪さ、狂気さ、人を殺すのに躊躇のない姿勢、すべてが本物の悪という感じだった。
ヒース・レジャーは役作りのために6週間もホテルにこもり、そして精神病の方と面会したり心理学を勉強したりしたのだから、本物のジョーカーに近づいたにちがいない。
舌なめずりをしながら、話すシーンは永遠に記憶に残りそうだ。
主役のバットマンの哀しさよ
ふつうのヒーローものとちがい、バットマンはいいことをしているのに悪人扱いされ世間の批判を浴びてしまう。そこにはバットマンの哀しさがつきまとう。
バットマン自身は「絶対に人を殺さない」というのが信条の強い正義感の持ち主なのだが、それが世間の人に伝わっていないのが見ていて辛くなる。
今回の作品も結局自分を悪者にしてしまうのだから、切ないヒーローだと思う。
この作品の満足度
もうこの作品には文句はつけられない。よって
☆☆☆☆☆(☆5つ)
ていうか、5つ以上でいいだろう。
できたら映画館で、しかもIMAXで観てほしいのだが、なかなかそうはいかない方は、こちらをどうぞ。