「哀れなるものたち」の感想:とにかくやばい映画でした

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最近話題の映画がないかなぁと探していたら、エマ・ストーン主演の「哀れなるものたち」に目がとまった。

エマ・ストーンはけっこう好きだからなぁと思い、一応観に行ってみることに。

 

でも、行く前にレビューを読んでみたら、なんだかヤバい映画っぽい。

 

で、実際観に行ったら、やっぱりヤバかった(・。・;

 

そんなわけで、この映画の感想を書いてみようと思う。

どれくらいヤバいかは実際観ないと伝わらないと思うけどね・・・。

 

 

「哀れなるものたち」について

公式サイト

www.searchlightpictures.jp

 

公式サイトはそんなに詳しくないので、事前にいろいろ知りたい方は、レビューサイトを覗いてみるのがいいでしょう。

 

レビュー(2024年2月8日現在)

フィルマークス:4.1

哀れなるものたち - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

映画.com:3.9

哀れなるものたち : 作品情報 - 映画.com

 

どちらのサイトも高評価。

フィルマークスのレビューのほうが作品を絶賛する声が多い気がする。

通好みの作品ってことかな。

 

あらすじ

天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。

(公式サイトより引用)

 

主人公はベラ。

彼女は天才外科医のゴドウィンによってよみがえった。

というのも、実は彼女は飛び降り自殺をしたのだ。

 

実は、死体を発見したゴドウィンが、お腹の胎児の脳を取り出し、彼女に移植することで蘇生させたのであった

 

そのせいで、ベラは子どものような振る舞いだ。

まわりのみんなを困らせている毎日。

 

あるとき、ベラはダンカンと知り合う。

ダンカンはベラを連れて旅行に行くことにした。

 

子どもの脳を持ち、外の世界を知らないベラ。

まわりは、見るもの聞くものみんな新しい世界。

そんな世界に触れながら、彼女は驚くべき成長を遂げていく・・・。

 

って感じのストーリー。

 

 

「哀れなるものたち」の感想

まず思ったのがヤバい作品だということ

大人の体に子どもの脳を移植するというめちゃくちゃな設定。

それゆえに、ベラの行いが、よく言えば自由奔放。

悪くいうと、とにかくひどい。

ものをこわすのは当たり前。

わがままが通らないと癇癪を起こす。

 

そして、まずいことに女性としての快楽を知ってしまう。

陰部にモノをこすりつけると気持ちいいことを知ってしまったのだ。

だから、人がいようと気持ちいいことをしようとする。

彼女には一般的な良識など通じないのだ。

 

それは旅行に出ても同じ。

社会を知らないベラは、思ったことを言ってしまうので、まわりの人が困惑する。

さらに、男を知ってしまったベラは、誰とでも寝てしまう。

 

そんなめちゃくちゃな作品なのだ。

途中まで、これどうやって着地するんだろうと思ったが、それはうまくできていました。

だからこそ評価が高いんだろうなぁ。

 

エマ・ストーンの演技がすごい

わたしが初めてエマ・ストーンを知ったのは「アメイジングスパイダーマン」のグウェン・ステーシー役。

すごくかわいいなぁというのが、あのときの印象。

 

それから「ラ・ラ・ランド」で好きになった。

その後、いくつか彼女が出演している作品を観たが、最近では「クルエラ」が一番好きだった。

いつ観ても彼女の演技はいいなぁと思う。

 

そして今回のベラ役。

外見は大人だけど、中身は子ども。

その子どもの演技が本当に憎ったらしいくらい上手い。

めっちゃわがままな感じが出ていた。

 

そして、いろいろな経験をするたびに成長していくわけだが、少しずつ言葉づかいも変わった。

そして、振る舞い方も変わっていく。

その微妙な変化がすごかった。

 

また、ベラは何人もの男性と肉体関係を結ぶのだが、その体当たり演技もすごい。

迫力もあり、恍惚の表情もあり、いろんな顔を見せてくれる。

 

ホントに、エマ・ストーンのすごさがわかる作品だった。

 

実は他の俳優さんもすごい

いろんな作品に出演しているウィレム・デフォー

今回は、天才外科医役。

というか、かなり個性的な役だ。

顔がフランケンみたいにツギハギだらけ。

それだけで、存在感がある。

なのに、これ名人芸だっていう動きもある。

あれだけ奇妙な感じの役だったが、とても人間味があふれていた演技だった。

 

そして注目すべき存在があと1人。

マーク・ラファロだ。

アベンジャーズが好きな私にとっては、マーク・ラファロといえばハルク。

力強くてやさしい印象が強い。

しかし、今回はクソ男だった。

彼はベラをそそのかし、旅行に連れていく。

そして、性行為を知らないベラにいろいろ教え込む。

それだけでもクソ男なのに、その後もひどいのだ。

そのクソ男っぷりが本当にすごかった。

ハルクと同一人物とは思えないほどだったなぁ。

 

エマ・ストーンだけでなく、脇を固める俳優さんたちのすごさが、この作品をよりすごいものにしていったのだと思う。

 

 

最後に

 

結局、ヤバい映画だったというのが結論だ。

ふつうに楽しむ作品ではないかな。

エログロだし、ぐちゃぐちゃだし。

 

でも、オチはとてもきれいだったと思う。

私はこの作品をけっこう気に入った。