2020年、コロナの影響で多くの新作映画が上映を延期した。その影響で旧作が続々と上映されることになる。
2020年はクリストファー・ノーラン監督の「TENET テネット」が上映される。それにともなって、ノーラン監督の旧作も上映されることになった。
そして、いよいよ、ずっと観たかった「インターステラー」が上映されることになった。これは観るしかない。
なんてラッキーなんだろうね。しかもIMAXで上映されるのだ。
そこで今回は、「インターステラー」の感想を書いてみようと思う。
「インターステラー」:作品情報
公式サイト
監督・出演
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マッケンジー・フォイ、マイケル・ケイン他
公開(日本):2014年11月22日
あらすじ
地球の寿命は尽きかけていた。
居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。
彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。
はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか?
(公式サイトより引用)
近未来、地球はひどいことになっていた。植物は枯れ、食糧危機があやぶまれていた。このままでは人類は滅亡してしまう。
そんなときクーパーは、NASAがいまだに活動していることを知る。そして、別の銀河に人類の新天地を求める計画が動いているという説明を受ける。クーパーはそのメンバーに選ばれたのだ。
果たして、クーバーたちは無事に新天地を見つけ出すことができるのか。また人類の運命はいかに・・・!?
「インターステラー」IMAX版の感想
けっこう難解ではあったが、その迫力が十分に伝わってきた。 ストーリー内の情報を整理してもう一度観てみたい作品。
「2001年宇宙の旅」を観たときの感覚があった
この作品は単純に考えると、宇宙の中に人類の新天地を探す物語だ。しかし、出てくる言葉になじみがなくて難しい。「相対性理論」の話が出てくるけど、その理論自体は誰でも知っていて、中身は知らない人が多いと思う。もちろん私も。
ブラックホールとか時空のゆがみとか特異点とか想像できないし、ある惑星にちょっと降りただけで地球の時間でいうと23年も経ってしまうこととか「なぜ?」と思ってしまう。
おまけに、「どうしてそうなる?」というストーリーが飲み込めないところも多い。
そんな難解さが「2001年宇宙の旅」を観たときの感覚に似ていた。実際、どことなく似ているような気がする。
IMAX版の迫力といったら半端ない
ストーリーはけっこう難解だったが、グランドシネマサンシャインのIMAXスクリーンに映し出された映像には、かなりの迫力を感じた。
宇宙に飛び立つときの轟音がすごかったり、逆に急に無音になるところとかの対比が半端ない。とにかく大スケールの物語だからこそ、このIMAXのすごさを切に感じる。
もちろん、すごいのは宇宙だけではない。
ある星の海などは忘れられないシーンのひとつだ。大波が襲ってくるシーンなどはどうやって撮ってるの?って感じだった。
また、別の星に行ったとき、そこは氷に覆われていたのだがその景色が圧巻だった。これどこで撮った?って感じだ。
そんなふうに印象に残るシーンがたくさんあるのもクリストファー・ノーラン監督の作品の特徴なのだろう。その映像を観ただけでも観に行ったかいがあった。
ただのSFではなく愛の話だった
IMAXの大迫力のせいで、そちらばかりに目が奪われてしまったが、この物語の本質は愛である。
特に、クーパーとマーフとの親子の愛は最初から最後までずっと一貫していた。地球を出るときのクーパーとマーフ、親子の愛があるからこそお互いつらかっただろう。
また、ビデオ通信を見ているときのクーパー、どこにいるのかわからない父に向かって語りかけるマーフ、そんな2人を見ていると切なくなった。
終盤のシーンの2人も感動的だった。
やっぱり人間の本質は愛だ。それは相対性理論よりも説明し難いのだが、人間にとって確かなものなんだろうと思った。
まとめ
迫力、ストーリーともにスケールの大きい作品で、満足度は高い。2014年の作品だったにも関わらず、映画館がほぼ満席だったのもうなづける。
この作品は名作と呼ばれる理由が観てわかった。
一度観ただけは理解できない作品ではあるが、何度観ても味わえる作品であることにはまちがない。
もう一度、観てみたいと思う。