いままで見た中で一番すごいドラマはなんだろう?
それは人によって全然ちがうだろう。
もちろんちがって当たり前で、人の好みにケチをつける気はない。だが、私はどうしても、このドラマをみっちー史上ナンバーワンにあげたい。
それが「ゲーム・オブ・スローンズ」だ。
ストーリー・スケール・出演者の演技、どれをとっても超絶すごいとしかいいようがない。こんなドラマは日本ではできないんだろうなぁと絶望的にさえなってしまう。
その「ゲーム・オブ・スローンズ」を3ヶ月くらかけてやっと見終わった。そこで感想を書いていこうと思う。
ただ、以前、第一、二章の感想を書いてしまい重なることも多いがご容赦願いたい。それではよろしくお願いします。
「ゲーム・オブ・スローンズ」情報
放映時期
アメリカ合衆国:2011年4月~2019年5月
日本:2013年1月~2019年5月
制作など
放送チャンネル:HBO
原作:氷と炎の歌
主な登場人物
「ゲーム・オブ・スローンズ」は登場人物が多くて主人公も定まっていない。主な登場人物と諸名家は抑えておいたほうがいいだろう。
スターク家・ウィンターフェル
エダード(ネッド):スターク家の当主、後に王の手になる。
キャトリン:妻
ロブ:長男
サンサ:長女
アリア:次女
ブラン:次男
リコン:三男
ジョン・スノウ:エダードの落とし子
グレイジョイ家・パイク
シオン・グレイジョイ:スターク家で育てられている
ベイロン:鉄諸島の領主
ヤーラ:グレイジョイ家の後継者
アリン家・高巣城
ライサ:アリンの妻、キャトリンの妹、高巣城主
ロビン:ライサの一人息子
ラニスター家・キャスタリーロック
タイウィン:ラニスター家の当主
サーセイ:長女、ロバート王の妻
ジェイミー:サーセイの双子の弟
ティリオン:次男
ジョフリー:サーセイの子ども
タイレル家・ハイガーデン
オレナ:タイレル家の女家長
ロラス:マージェリーの兄、花の騎士
マージェリー:レンリーの妻
バラシオン家・キングスランディング
ロバート:七王国の王、ロバートの親友
スタニス:ロバートの弟
レンリー:ロバートの末弟
ターガリエン家・エッソスに亡命中
デナーリス:狂王の娘、ドラゴンの母
ヴィセーリス:狂王の次男
ナイツ・ウォッチ
ジオー・モーモント:ナイツウォッチの総帥
エイモン:盲目のメイスター
サムウェル・ターリー:ジョン・スノウの友人
王の小評議会
パイセル:王に仕えるグランドメイスター
ヴァリス:スパイの元締め
ピーター・ベイリッシュ:蔵相
その他
サンダー・クレゲイン:ラニスター家の家臣
ハイ・スパロウ:七神正教の指導者
ブロン:傭兵でティリオンの友人
※他にもたくさんの登場人物がいるが、きりがないので紹介はこのくらいにしておく。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のあらすじ
「ゲーム・オブ・スローンズ」のストーリーは主に3つの場所が舞台となっている。1つ目が「七王国」、2つ目が「壁」と「壁の向こう側」、そして3つ目が海の向こうの島エッソスだ。
はじめはそれぞれのストーリーが描かれていくが、だんだんひとつに集約されていく。
七王国
ここが「ゲーム・オブ・スローンズ」の中心。7つの国から成り、それぞれ統治している家がある。
物語は、七王国の王ロバートが、友人のエダード(スターク家当主)に「王の手(王の代理人)」になるように依頼したところから始まる。
長らく「王の手」を務めたジョン・アリンが陰謀により死んだことによる。
王ロバートの妻はサーセイ。しかし2人の間にはすでに愛がない。実は、サーセイと双子の弟ジェイミーは肉体関係にある。
そして、世継ぎになるジョフリーは、サーセイとジェイミーとの間にできた子であった。
ここから、王位をめぐる熾烈な争いが始まる。ロバートは?エダートは?ジョフリーは?
物語は見ている者の想像を超えた方向に進んでいく。
「壁」
スターク家で育ったジョン・スノウはネッドが浮気してできた子であった。彼は叔父のベンジェンの刺激を受け、「壁」で北方の脅威から七王国を守るナイツウォッチに志願した。
そして壁の向こうでは、ホワイトウォーカーの脅威がだんだん大きくなりつつある。果たしてナイツウォッチはホワイトウォーカーから人類を守ることができるのだろうか。ホワイトウォーカーはどれほどの脅威をもたらすのか、そこが見どころだ。
エッソス
海の向こうでは、ロバートによって追放されたターガリエン家の生き残り、ヴィセーリスと妹のデナーリスが逃げ延びていた。
ヴィセリースは妹デナーリスをドスラク族の族長カール・ドロゴの結婚させて、ふたたび勢力を拡大させようとしていたのだった。
このエッソスの物語は、とても重要でデナーリスはやがてドラゴンの母と呼ばれるほど重要な存在になっていく。
このドラゴンの母が、どのように権力を握っていくのかというのが一番の見どころだ。
そして、この3つの舞台が、だんだん近づいていく。結局七王国はどうなるのか、そこが視聴者にとっての楽しみだ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」感想
正直言って、いままで見てきたドラマの中では最高だといえる。これを見なくては人生を損するだろうと言ってもよいほどだ。
ストーリーが緻密で、しかもスケールがでかい
「ゲーム・オブ・スローンズ」の主人公は?と聞かれると困ってしまう。なぜなら、中心人物が多いからだ。
第一章を見ているうちは、王の手となったエダードが主人公なの?と思ったが、物語が進んでいくと、それはちがうことに気づく。
この物語は、中心人物が多い群像劇なのだ。
いろんなところで、いろんな人が登場するというのに、それが結局は結論に向かって集約していくことになる。
七王国の王位をめぐる陰謀があったり、我が子をなんとかしたいという家族の物語があったり、あるいは男女の恋の話があったり、またはドラゴンやホワイトウォーカーのようなファンタジーの要素があったり、超盛りだくさんなのだ。
他のどのドラマよりも見応えを感じるドラマといっても過言ではない!
映像がめっちゃすごい
映像のスケールも半端なかった。なんでも一話をつくるのに10億円も費やしているとか。これどこで撮ってるんだという場所ばかり。この建物、世界のどこかにあるの?って思ったりもした。
雪のシーンや街のシーン、そして砂漠があったり緑の多い場所もある。日本のドラマはあり得ない。
さらに、あのドラゴンやホワイトウォーカーも、CGや特殊メイクをしているんだろうけど、全然違和感なく見ていられた。ハリウッド映画なみのすごさだと思う。
日本では絶対にできないドラマだと思った。
登場人物がすごい
さきほど、このドラマは群像劇だといったが、本当に出てくる人が個性的だ。ここで人物とどこがすごいのかをあげたらきりがないくらいみんな個性的だった。
こういう陰謀の多いストーリーだけあって、胸糞悪いやつが多かった。
例えば、その代表格がサーセイ。こいつの胸糞悪さは最後まで続く。
その子どもジョフリーはかなりクレイジーなやつだったが、まちがいなく母親譲りだった。
そして一時はサーセイをも凌ぐほどの胸糞悪さを誇ったのがハイ・スパロウ。神の教えということで、王でさえ従えるほどの力を身につけ手に負えなくなった。こいつも史上最強の胸糞悪さだった。
逆に私が好きだったのは、ジョン・スノウ。不器用なほどまじめで頑固だった。かっこいい男だったなぁ。
ドラゴンの母ことデナーリスも、最初はおどおどしていたのに、いつの間にか堂々とするようになっていった。ドラゴンを操るようになってからは威厳もありとてもかっこよかった。
こんなふうに、言い出したら止まらなくなるほど、語りたくなる人物がいるのが「ゲーム・オブ・スローンズ」の登場人物だ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」というドラマを見ていると、その魅力あふれる登場人物に惹かれた人も多かっただろう。
まとめ
こんなすごいドラマでも最終回は賛否両論だったらしい。あれほどの物語だったから、終わらせ方は難しかったんだろうな。
いずれにしても、このドラマが史上最高のドラマだという人は、たぶん多いだろう。残念ながら私のまわりで見ている人は少ないのだが、ぜひぜひ見てほしいなぁ。