2020年3月に私はひとつのブログを更新した。
格闘家の朝倉未来さんが書いた「強者の流儀」について書いたブログだ。
この本を読んで、私はさらに朝倉未来という人物を好きになった。彼はさまざなことを考えて動いているし、一貫したポリシーというものを持っていることがわかったからだ。
その後は、RIZINで試合を見たり、YouTubeを閲覧して彼を応援していた。だが、あれから一年足らずで、また本を出版したのだ。タイトルは「路上の伝説」。
朝倉未来さんにはさまざまな伝説があるが、その全貌があきらかになると思うと思わず歓喜した。
読んでみたら、期待通り、彼の過去が詳細に書かれていたのだ。
そこで今回は、この「路上の伝説」の感想を書いていこうと思う。
著書情報
著者
朝倉未来(1992年生まれ)
格闘家、YouTuber。
現在、YouTubeチャンネルの登録者は167万人(2021年1月現在)。
入場のときにうしろを歩いていたてんちむさんが161万人。
トップYouTuberのラファエルさんが178万人。
そう考えるとチャンネル登録者数167万人がとてもすごい数ということがわかる。
格闘家としての戦績は17戦して14勝2敗(無効試合1)。
現在主戦場としているRIZINでは8勝1敗。
【YouTubeチャンネル】朝倉未来 Mikuru Asakura - YouTube
内容紹介
第一章 子供時代
第二章 路上の伝説
第三章 少年院と格闘技
第四章 アウトサイダーの英雄
第五章 終わり、そして始まり
この本は全5章から成っている。朝倉未来さんの子ども時代から始まり、RIZINに参戦してから第一戦目までの物語である。
「路上の伝説」感想
朝倉未来さんを知りたいという人にとってはたまらない本であることはまちがいない。朝倉未来という男がどのようにできあがっていったのか、これを読めば詳しいことがわかる。
朝倉未来という人間がどのようにできていったかがわかる!
前半の子供時代の話、とても興味深く読んでみた。どうやら身体能力は幼い頃から高かったようだ。ただし、臆病で勝ち気な性格ではなかったとか・・・。
そんな朝倉少年は小学二年生のときに「強くなりたい」と口にして、空手を始めたそうだ。空手は中学三年生まで続けたそうなので、けっこう長くやったようだ。
さらに、空手に加えて小学四年生になると相撲を習ったとのこと。
打撃は空手から、腰の強さは相撲からそれぞれ養われたのである。
そして、このあと格闘家として目覚めるのかと思うと、喧嘩に目覚めてしまったのだ。
そして中学生活の朝倉未来は喧嘩三昧の人生を歩んでいくのであるが、どうして喧嘩に明け暮れた生活を送ったのかが詳しく語られている。
YouTubeで語られるエピソードが克明に記されている!
YouTubeにその名がよく登場する岡くん。彼とはどのように出会い、どうやって仲良くなっていったかがよくわかる。
岡くんだけではなく、吉田くんとの出会いの話も当然書かれていた。最初は敵だった吉田くんとどのように打ち解けたかも細かく書かれている。
また、YouTubeで一番よく出てくる50vs2の喧嘩のエピソードも、その一部始終が描かれていて、なかなかおもしろかった。
さらには、朝倉未来さんがこのあとなぜ暴走族に入ることになったかとか、極道に拳銃を突きつけられた話なども書かれている。
こんなにエピソードの多い人間もめずらしいのではないかというくらい、盛りだくさんの内容だ。
朝倉未来の試合の様子が本人の口から語られている!
少年院を出て、格闘家になることを決めた朝倉未来。禅道会豊橋道場に入門したときコテンパンにやられたそうだ。そこで思ったことが「もっと強くなれる」ということ。
その後、弟の朝倉海を誘って一緒に格闘家になった。
最初は地下格闘技、そして総合格闘技団体DEEPの大会、その次が運命のTHE OUTSIDER。ここで前田日明さんと出会ったのが大きくて、格闘家としての花が開いていく。
OUTSIDERの次がRIZIN。RIZINに出てからはご存知のとおりだ。
少年院を出てからの部分は、ページをめくる手がさらに加速していった。ひとつひとつの試合の様子を朝倉未来本人が語っているため、臨場感が半端なかった。
勝ちばかりではなく、当然負けた試合もある。そのひとつひとつのドラマが非常におもしろかった。
最後に
「路上の伝説」といっても、まだまだ朝倉未来さんはバリバリの現役だ。この本はあくまでも途中経過にすぎない。
おそらく、「路上の伝説パート2」も出版するだろう。パート2は格闘家を引退したあとになるだろうか。
今後、活躍してもらってパート2もエピソード満載にしてほしいところだ。
もちろんYouTuberとしての朝倉未来にも期待している。
格闘家としてもYouTuberとしても好きな朝倉未来さんを、これからも応援していきたい。