「ドラゴン桜」(2005年)の感想:ストーリーも出演者陣もよいドラマだった

ドラゴン桜が帰ってくる!!!

2021年春の日曜劇場でドラゴン桜が放映されるという予告を見て、心が踊った。

と言っても、私は前作を視聴していない。

ただ、まわりのみんなが原作の漫画を読んでいた。それで私もいつか見なきゃなぁと思っていたのだった。

だが、結局見ないままときが過ぎてしまったんだけどね・・・。

ともかく、また放映されると知ったので、あわてて前作をツタヤで借りて見ることにしたのだ。

なんとか日曜劇場が始まる前に見終わったので、感想を書いていきたい。

 

 

ドラゴン桜」情報

放送時期

2005年7月~9月

TBS系「金曜ドラマ」枠

 

スタッフ

製作MMJ、TBS

原作三田紀房ドラゴン桜

脚本秦建日子

音楽仲西匡

プロデューサー:遠田孝一

演出塚本連平唐木希浩、小松隆志

編成担当:三城真一、渡辺真二郎

 

主な出演者

阿部寛長谷川京子山下智久長澤まさみ中尾明慶小池徹平新垣結衣サエコ野際陽子

 

視聴率

平均視聴率:16.4%

最高視聴率:20.3%(第11話、最終回)

最低視聴率:14.5%(第9、10話)

 

ドラゴン桜」の感想

なんといってもストーリーがよい

このドラマは、偏差値が36しかない高校生を、日本の最難関と言われる東京大学に合格させるストーリーだ。サクセスストーリーというのは世の中にたくさんあるけど、底辺の高校に通う生徒を東大に合格させるというのはなかなか斬新だ。

いままで勉強などなにひとつしないで生きてきたような生徒が勉強に目覚めるというストーリー、これは見ていて、ぜひとも応援したくなる。

もちろん一筋縄にはいかない。生徒ひとりひとりが壁にぶちあたる。途中でやる気を失ったりしながらひとつずつ壁を乗り越えていくところが心地よかった。

やはり、かつて私自身も受験を経験したわけで、大学受験の勉強を一生懸命やったこともあった。「ドラゴン桜」に出てくる生徒のように一生懸命勉強やればもっと成績も上がったのに、などと思ってしまう。

とにかく、成功に向かって努力するというストーリーはいつ見てもいいものだと思った。

 

いまなお活躍している豪華な俳優陣たち

指導者役の阿部寛さん、彼は味のある役者さんだと思う。ドラマの代表作も数多くある。この「ドラゴン桜」はもちろんのこと、「TRICK」、「結婚できない男」、「新参者」、「下町ロケット」など、数多くの高視聴率ドラマの主演を務めている。彼が演じる桜木建二もすごく味のある役で、とてもよかった。

また、生徒役の長澤まさみさん、山下智久さん、中尾明慶さん、小池徹平さん、新垣結衣さんは今でもドラマに出演し活躍している。

今思うと、「ドラゴン桜」は豪華なメンバーだったといえる。よくこれだけのメンバーをよくそろえたなぁという感じだ。

 

桜木建二の数々の名言がよい

桜木は生徒に受験勉強だけでなく、受験勉強を通じてどのように生きていけばいいのかを一生懸命教えていた。その指導のひとつひとつが心に残る。

たとえばこちら、

知るか知らないか、たったこれだけの違いで、有利か不利かの差ができる。

東大英作文の採点が減点法だということを知っているか知らないかで大きな点差が出るということを桜木は伝えたかったわけだが、これは何にでも応用が効くことばだ。

情報というのは武器だ。世の中においては知らないものがいつも騙される。情報弱者はいつもやられっぱなしなのだ。

桜木は、受験だけでなく社会においても知っているだけで有利になるということを伝えたかったにちがいない。

 

また、これもいいと思ったことばがある。桜木は「必ずあるものが成功の邪魔をする」という。それは「人間の感情」だそうだ。

桜木いわく

つまらねぇ意地や妬みやひがみ、思い込みがすべてをダメにしちまう。そういう感情を飲み込んで目の前の利益を取れるか。それが勝負の分かれ目だ

とのこと。

人は感情が高ぶると論理的思考ができなくなってしまう。意地をはったばかりに正しい行いができなくなったり、妬みやひがみのせいで悪いことをしてしまう。それが成功を遠ざける要因になるのだ。

これも受験だけでなく、社会においても通用することばである。いっときの感情に流されて誤った判断をしないように気をつけたいものである。

 

最後に

ドラゴン桜」はストーリーも役者さんの演技もよかったと思う。さすが視聴率20%超えを果たしたドラマである。

2021年4月から始まる「ドラゴン桜」は、またまた阿部寛さんが主演となるので楽しみだ。

「日曜劇場」枠は毎回おもしろいドラマばかりなので、今回もきっとおもしろくなるにちがいない。